その他研究会の活動
「東アジアにおける強靱な保健協力ネットワークの構築に向けて」
研究会
2017年5月~2018年3月
東アジア共同体評議会事務局
近年、世界の「成長センター」として目覚ましい発展を遂げている東アジアであるが、この地域の持続的発展の鍵は、経済分野のみならず、その隣接分野における域内各国の連携強化にあり、なかでも喫緊の協力分野が保健分野である。現在、東アジアでは、グローバリゼーションの負の側面ともいえる、気候変動等による自然災害とその被災者の増加、地域の連結性向上による感染症の蔓延、そして医療の進歩による少子高齢化の加速などが顕著である。どの国も、これら保健分野の課題に単独で対処することは困難であり、地域レベルでの強靭な保健協力ネットワークの構築が急務といえよう。
そのような中、「積極的平和主義」をその外交理念として掲げる日本は、2016年の伊勢志摩サミットで「国際保健のためのG7伊勢志摩ビジョン」を提唱するなど、保健分野における国際協力のイニシアティブを取りつつあるが、東アジアにおける保健協力ネットワークの構築にあたっても、そのリーダーシップを遺憾なく発揮することが大いに期待されている。
以上のような問題意識のもと、当評議会は2017年度、「東アジアにおける強靱な保健協力ネットワークの構築に向けて」をテーマとする研究会(主査:池田俊也・国際医療福祉大学教授)を発足させ、調査・研究に従事した。
[主な活動]
1.国際シンポジウムの開催
- 1.日 時:2018年1月15日(月)1時30分より午18時まで
- 2.場 所:ホテルオークラ「オーチャードルーム」
- 3.共 催:タイ・マヒドン大学「グローバル・ヘルス」プログラム、他
- 4.助 成:国際交流基金アジアセンター
- 5.出席者:76名