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2008-06-05 14:20

アフリカ支援は、日本式の借款中心で

愛知和男  衆議院議員
 先日、わが国が主催するアフリカ開発会議、いわゆるTICADの第4回総会が横浜で開かれた。アフリカ諸国が依然として貧困から抜け出ることができないでいる。テロなどの温床になっているアフリカ諸国が貧困を克服して初めて世界の平和が達成されるといって過言ではない。したがって、日本としてどのような協力ができるのだろうかを考え行動を起こすことは、正に日本が世界の平和に貢献する具体的な道と言えるだろう。

 ところで、アフリカに植民地を持っていたヨーロッパの国々は、旧植民地の貧困問題を解決するために基本的な責任を負っていると言わざるをえない。永年にわたって搾取をしてきたことはまぎれもない事実だからである。このことを旧宗主国は自覚しているようで、いわゆるODAなどの供与にも力を入れてきている。しかし、その効果が充分上がっていないというのが現実なのである。どうして効果が上がっていないのか。

 ひとことでいって、ODAの質が問題なのだと思う。ヨーロッパ諸国のODAは無償援助を質の高い援助とし、逆に借款のようなやりかたは質が低いと位置つけている。日本のODAは借款が主流であるが、日本はこのことでヨーロッパ諸国から非難されてきている。私はこの点がまさに問題だと思うのである。つまり無償援助がよくて有償資金援助がよくないと言えるのだろうかということである。アフリカ諸国に対する開発援助が効果をあげていないのが最もいい証拠となっている。一方借款方式が大きな効果をあげている例は、アジア諸国に対する日本の経済援助政策である。なぜ無償援助が効果をあげないか、一方有償援助が大きな効果をあげるのか。

 無償援助は受ける国に援助慣れが生じ、受けた援助をいかにその後の発展に結びつけるかといった発想が乏しくなる。もらった援助がなくなればまたもらえばいい、という安易な対応になり勝ちなのである。同時に無償援助だと一度にできる供与の金額に限界がでてきて、多額の資金を要するインフラの整備などの大型プロジェクトを無償援助資金で実施することは難しいのが現実である。一方有償資金援助は援助を受けた国は返済しなければならないので、どうやって、もらった資金を使って利益を得ようかと知恵を絞ることになる。このことが経済援助が大きな効果をあげることにつながるのである。

 また援助資金の量についても、借款であるから長期的な計画をもとに大型のプロジェクトの建設が可能になる。このことによって道路とか港湾とか通信施設とか、いわゆるインフラ整備が進められ、経済の基盤整備が可能になるのである。アジア諸国の今日の発展の基盤はこのようにして築かれたのである。返還を求める有償資金援助など援助というに値しない、無償援助こそ援助というに値するという主としてヨーロッパ諸国にある思い込みをどうやって払拭させられるかが、アフリカ諸国に対する援助政策のキーポイントであると思う。日本式の、借款を中心にした経済支援こそ大きな効果を上げるのだということを、日本は自信をもって世界にアッピールすべきである。
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