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2025-09-24 15:02

(連載1)環境問題解決へ一歩ずつ

ドノバン 咲弥 早稲田大学国際教養学部生
1.留学を通して感じた環境問題へのアプローチ
  私は環境問題に関心がある。高校生になってから気温や気候が変化していることを体感始め、「気候変動は教科書の問題だけじゃないかもしれない」と思い、調べるようになったことがきっかけだ。しかし、「環境問題は陰謀論だ」という意見やリベラルと保守の論争も絡み合ってくる問題であるが故に、激しい論争も多く、公に自分の意見を堂々と言いにくいのが正直な思いだ。もちろん、私自身、信じたい情報を取り入れる傾向があるのは承知しているし、批判も受け付けるが、今回は自分の感じていることを述べてみようかと思う。
 
 時々、「日本は環境後進国である」ということを言うメディアがあるが、果たして本当にそうなのだろうか?私は大学2年生のときに1年弱イギリスに留学し、その間もフランス、スペイン、オランダなどのヨーロッパ諸国に旅行してきた。その中で感じたのは「日本が必ずしも環境後進国ではないのではないか?」ということだ。日本で行われている環境問題対策、特に二酸化炭素排出対策において国民生活レベルで意識しているのはバスのEV化が大きなものだろう。最近は私の街でもバスはほとんどEVである。イギリス留学中もEVのバスをよく見かけ、車内にも環境対策をアピールするポスターが貼られていた。しかし、留学中や旅行中「これは日本ではやっていない良い取り組みだ」という発見を期待していたものの、生活レベルで日本より環境対策が進んでいると感じることはほとんどなかった。強いて言えば、肉食による水資源の消費を気にする人が多く、そのような人がヴィーガンやベジタリアンになっても全く困らないくらい対応メニューが豊富であることは良いことだと感じた。(もちろん信条的な多様性があるということも大きな要因だが。)
 
 逆に、日本の行なっている良い取り組みに気づくこともあった。日本ではゴミの分別が細かいが、イギリスの寮では燃えるゴミかリサイクルできるゴミかの二種類だけの分別であり、よりリサイクルしやすそうなのは日本だと感じた。総じて感じたことは、環境問題を解決するにはそれぞれの国や地域でできることがあり、それを一つずつ進めることなのではないか、ということだ。
 
 このように、私は環境問題対策におけるポジティブサイドに焦点を当てたい。地球規模の環境問題が起こっていて、それを解決したいと思う以上は、歩みを止めずにできることから取り組むことが大切だと考える。完璧な計画が完成するのを待つのではなく、問題点は解決していきながら進むしかないだろう。(つづく)
 
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