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2025-06-18 14:32

(連載1)日本文化を称賛するアメリカのZ世代

宇田川 敬介 作家・ジャーナリスト
 日本人の中には「日本は良くない」とか「他の国の方が良い」というようなことを言う人もいる。もちろん、他の国の良い所を見て、そのうえで受け入れられるところを受け入れ、うまく日本人の生活習慣の中に取り込むことは重要であろう。しかし、それは「生活環境」や「国家のおかれた位置」「気候」など様々な環境的な内容があり、そのことから違う発展の経路をたどったのであるということになる。例えば、東京から大阪に行くのに、飛行機で行く・新幹線で行く・自動車やバス、歩き、ということもあるし、また、北陸を回ったり、一度京都に行ってからなど様々な行程がある。
 
 その様々な工程のすべてに一長一短があり、その内容の優劣などは決められないはずだ。それと同じで、現象としてその時の内容を見て比較しても意味はなく、その文化的な発展の工程やその発展に至る環境などへのアクセスが重要であって、そしてその環境の中で、どのような国民性をもって国を発展させてきたのか、ということではないのかと思うのである。
 
 日本人は、そのような意味で明治維新後、そして一度焼け野原になってしまった戦後、その国民性をもって、様々な困難を乗り越えてきている。一度不平等条約を締結し、幕末の混乱で国内で戦乱があったにもかかわらず、日本の人々は、そのような戦後をしっかりと妥結し、そして、世界の現状をしっかりと踏まえ情報を得ながら、苦悩発展させていたのである。明治維新後、アジアで唯一欧米列強に比肩する実力を持つことになったし、また、戦後も、敗戦国であるにもかかわらず、先進七か国の中に入る経済大国になっており、現在でもアフリカや東南アジアの国々に、頼られているだけでなく、フランスやアメリカの中で、日本のソフト文化が流行し、日本のアニメーションや漫画などが広く世界で受け入れられているのである。日本人の考え方や日本人の技術、それらが世界に与える影響は非常に大きく、世界の他の国に劣るものではないのである。
 
 日本の文化について、たまに外国の人々の話を聞いてみることは、非常に興味深い発見がある。日本人としては「当たり前」ということが、実は外国の人々にとっては「とても素晴らしいこと」ということが様々なところにあるのだ。米国のジャーナリストでZ世代専門家の方が、「日本はとにかく文化が素晴らしい」「日本は羊のように従う社会」と言及している記事( https://news.yahoo.co.jp/articles/9be0fd1146397678d3cb81b22f0d7782e339f974 )を読んだ。今回の記事の注目点は、「アメリカのZ世代」というところであろうか。(つづく)
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