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2020-11-09 18:09

米新政権の対中、対韓外交について

中山 太郎 非営利団体非常勤職員
 米新政権と日本の対中、韓関係について考える。来年から米では民主党政権が発足する。日本にとり対外関係で一番複雑で頭の痛い隣国関係、すなわち中国と韓国との外交について、その米政権がとるだろう政策につき、少し早いが考えてみる。日本の対外関係にあまり無頓着な人びとは、最近の両国が世界から取り残されまだ貧しく困っている時期に、日本が円借その他でうんと助けてやったのに、今それらの恩をあだで返す対応は何たることかと不満たらたらである。しかし、人間受けた恩などいつまでも覚えていないのが普通だ。彼らから言わせれば、江戸時代朝鮮通信使を派遣した際は、文明の最先端を学ぼうと、通信使は大変な人気だった、情報も色々伝授した。仏教や儒教その他の学芸、陶芸はじめ先端文物も古代から伝授した。その恩を忘れていると言うだろう。中国については、一段と声を張り上げて、古代から、文字や国家制度の構築はじめ様々な文明の伝授をしたのを忘れたのかと叫ぶかもしれない。
 
 民主党政権は、トランプ時代とは違い大統領のトップダウンの決断より、事務方がきめ細かく詰めを行う正統的外交に戻るのは確実だ。対韓国については、米の安全保障の見地から、中国側へ行くことをコスト効果の側面からも極力防ぎ、日本とともに米、日、韓三国での東アジア安保体制の安寧を考えるだろう。トランプ時代と異なり、理詰め路線、すなわち日韓協調を説くだろう。今回のWTO事務局長選挙で、米は日本、EUなどの押したナイジェリアではなく、韓国を支持した。勿論、背後に中国のいるナイジェリア支持は飲めなかっただろうがだ。トランプ、安倍の蜜月時代をリベンジしようとしてか、今韓国は新政権への接触を始めだしている。韓国と領土、貿易他様々な案件に悩む日本の苦悩など無視の米の理性、冷静な対日外交路線が様々に圧力をかけて来ることは十分に覚悟が必要だ。
 
 次に今や米と並ぶ超大国の中国との関係だが、北岡伸一教授が読売新聞の論壇で述べるように、同じ超大国の同志、米が急展開して、今の反中国路線を軌道修正して、中国と何らかの妥協路線に切り替えた場合、中国は受け入れるとみられる。しかし、日本が同じ対中政策をとっても、中国は受け入れてくれないのだ。幾ら文句があっても、これが国際政治での冷酷な現実なのだ。超大国はそれだけの我が儘、自分勝手が許されるのだ。それゆえ今月にも予定される王毅外相の来日は、重要になる。日本の右も左も、何でも黒か白かはっきりさせることを好む。しかし、ここは、灰色のどっちつかずの外から見てあまり格好が良くない姿勢もアリなのだ。山紫水明の国日本はきれいさっぱりが大好きだが、世の中時にはそうも行かないことも多いのだ。
 
 ここで、ご参考までに第3国の視点から見てみる。来日中のトルコの学者との雑談で、彼は、欧米の学者は、日、中、韓は、人種も文明的にも外から見ると極めて似ている。欧米で、彼ら観光客を見て、たちどころにどこの国か分かる人間は極めて少ないだろう。欧米の学者が東アジアに来てみるとこの三カ国はお互いを口汚く罵りあっていると笑う。第一次、第二次大戦とも自分たちが始めたのを忘れている。自分(トルコの学者)から見ると、近年の世界で一番残虐に人を殺したのは、欧米諸国だ。彼らの制裁を受け、どれだけ他の国の一般人たちが被害を受けたかだ。そうすると、日、中、韓三国は、欧米に足元を見らえないように互い喧嘩をしている姿勢を見せているのかもしれない。もし、この3か国が連帯を組み西側に対抗の姿勢を見せたら、彼らは本気になり、つぶしにかかるだろう。と冗談交じりに語っていた。
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