国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百家争鳴」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2019-08-08 14:16

最近の東アジアの問題についての米学者の内話

中山 太郎 非営利団体非常勤職員
 訪日中の米学者より内話を聴いたところ、ご参考までに、次のとおり紹介したい。

 日本人は、中国、韓国からチクチクといつまでも歴史問題を出され頭にきているようだが、物事には、メリット、デメリットがある。日本が東アジアでダントツに金持ち国だった時代に、それほど不法移民問題で悩まなかったのは、歴史を反省しない悪い国ということで中国、朝鮮半島からの流入に歯止めがかかったからだ。勿論、90年代には、中国からの蛇頭、いわゆる中国のマフィアなどが手引きした不法移民が出たが、現在、米や西欧が悩むような規模ではなかった。

 日本悪者論には、ドイツや一部西欧諸国の中国市場に取り入ろうとしての同調もあった。しかし、今の米が悩まされているような麻薬、犯罪がはびこる状況には程遠いものだった。メキシコ国境との壁は、民主党時代から建設されていた。米は流入を防ぐために、難民の出そうな国への資金援助などを行ってもいる。しかし、ほとんどの中南米の国は、国の運営が上手くゆかず、一部特権階級のみが優雅に暮らし、暴力団がはびこり、一般の庶民にとり最悪の状況だ。アルゼンチンなどは、米で起債してそれを破産したとチャラにする。騙されて購入した米国民にとってはたまったもんではない。

 中国人学者と会話していて、習近平批判をして、授業停止に追い込まれている精華大学許教授支援のために、西側学者の中心になって支援の声をあげている米のコロンビア大学アンドリュー・ネーサン教授、天安門事件の時の北京の米大使館に逃げ込んだ方教授を守り、同教授の傍らに館員たちを宿泊させ、守り通し、水面下での中国当局と交渉で、最後には米への渡航を実現させた米のリリー大使などについて、やはり最後の頼みは米国だと述べていた。同中国人学者は、彼の同僚の学者が今、癌で入院している、同人の頼みで、今米で使われている最先端の薬品の入手を頼んできた。その同僚は、自分もよく知る人間だが、普段は政府べったりで、対米批判を繰り返していた人間だ。生死の問題になると、米頼みなのだ。今の中国における対米外交で最大の頭の痛いことは、中国が妥協案をいろいろ練っても突然ひっくり返す、予測の極めて難しいトランプ大統領問題だとも述べていた。
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『百家争鳴』から他のe-論壇『百花斉放』または『議論百出』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
東アジア共同体評議会