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2011-04-14 13:35

菅総理に「原発サミット」をリードすることを期待する

若林 洋介  学習塾経営
 このたびの菅総理とサルコジ仏大統領による日・仏首脳会談は、今後の日本外交にとって画期的な意義を持つことになろう。菅総理にとって、この日・仏首脳会談こそ、理科系・首相としての本領が発揮された記念すべき外交舞台となったからである。ニュースで報道される限りでは、サルコジ大統領は、いくつかの質問に対する菅総理の原発事故に対する詳しい説明に対して、非常に高い評価を下したようだ。

 両首脳会談後の記者会見においても「菅総理大臣からは、福島の原発事故について非常に明晰な分析と明確な説明をいただいた」と述べておられ、非常に頼もしく思ったことが窺われる。5月のドヴィエール・サミットの議長国であるサルコジ大統領にとっては、サルコジ=菅ラインの強い信頼関係を築けたことに、非常に満足であったようだ。来月のサミットにおいては、このサルコジ=菅コンビが議論を主導することになるのは間違いない。また世界の期待の眼もこのサルコジ=菅コンビに注がれることになる。

 ドヴィエール・サミットを「原発サミット」として位置づけることが、議長国であるフランスのサルコジ大統領の構想であり、サミット冒頭において菅総理に発言を依頼したことは、菅総理に対する大きな信頼を証明している。G8主要国首脳にとっても、理科系総理である菅総理は、頼りがいのある存在のはずであり、会議をリードすることを期待するであろう。5月末のドヴィエール・サミットこそ、菅外交のデビューの場である。

 サミット前に打ち合わせを兼ねて、フランス政府は菅総理を公式に招待している。このようなことは、今までになかったことだ。サルコジ大統領が、いかに菅総理を頼りにしているかがわかるではないか。ここでまた総理を変えたなら、G8サミットを前にして日本政府は責任を放棄をしたことになり、議長国であるフランスのサルコジ大統領にとっても大きなダメージになるであろう。福島原発の教訓を伝えるということは、国際社会に対する日本の大きな責任ではないか。来月のG8サミットにおいてその役割を全うできるのは、理科系の菅総理しかいない。
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