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2009-04-14 00:00
悔やまれる東アジア首脳会議(EAS)の中止
中野哲弥
大学院生
私は東アジアの地域統合に関心があり、勉強中の大学院生です。いつも東アジア共同体評議会のホームページを興味深く拝見しています。特にこの政策掲示板で様々な方々が中身の濃い議論を展開しているのを読ませて頂くのは、大変勉強になります。そうした所に、私のような未熟な者が投稿するのは気が引けますが、タイで開催予定であった東アジア首脳会議(EAS)などがデモ隊乱入で中止されてしまったことは、非常に残念であり、どうしても一言意見を述べたくて、投稿させて頂きます。
今回の首脳会議は、世界的な金融危機の最中に開催されるものであり、非常に重要な意味を持つものになるはずでした。東アジアの地域統合が1997年の通貨危機をきっかけにして進んでいったように、危機は大きなチャンスを生み出すものでもあります。今回、まさに金融危機への対応が焦点となる中で、危機の解決に向けて一致団結した姿勢を内外に示す好機であっただけに、その機会が奪われてしまったことが悔やまれます。麻生首相も、2020年までにアジアの経済規模を2倍にすることを目指す新構想を説明する予定だったそうですが、そうした折角の機会も失われてしまったのです。東アジア経済にとっても大きなマイナスだと思います。更に、東アジアの地域統合にとってもマイナスの影響を与えるでしょう。
元々、今回の東アジアサミットは、昨年開催される予定だったものが、タイの政治的混乱を理由に延期され、今回ようやく開催されることになったものの、またしてもデモ隊によって中止させられたものです。こうした事態は、単にタイの国際的信用を失墜させただけでなく、東アジア共同体についても、その地域統合はなかなか容易ではないという印象を広めたのではないでしょうか。東アジアの地域統合は、確かに前途多難の様相を強めています。しかし、だからこそ、地道な努力を着実に進めていく必要があるのではないでしょうか。こういう時こそ、早急に体制を立て直し、首脳会議を一日も早く開催して欲しいと願っています。
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