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2009-02-14 00:00
(連載)民主党がおかしい(2)
花岡 信昭
ジャーナリスト
両院協議会議長は、くじ引きで決めることになっている。引き当てた北沢俊美参院議員は「人生最高の瞬間だった」と述べているというが、両院協議会を1日遅らせることが、政治生活最高の仕事と心得ているのだとしたら、思い違いもはなはだしい。翌日は、順番で自民党側が議長になるのだから、引き延ばしても1日だけなのだ。これを延々と続けようと思ったら、それなりの手練手管が必要になるのだが、民主党側にはその用意もなかった。だいたいが、両院協議会を引き延ばすのなら、参院本会議での採決自体を遅らせるほうが容易だったはずだ。
民主党は、両院協議会メンバーにうるさ型をずらりと送り込んだのだが、その結果がこれだ。北沢氏は参院外交防衛委員長。田母神前空幕長の参考人聴取をやったさい、「ここはあなたの意見を聞く場ではない」と発言を封じた委員長である。田母神氏は、自衛隊トップの座を追われたとはいえ、「閣下」の尊称で呼ばれる高官である。かつての空軍大将だ。総理大臣や大使はやめてからも「総理」「大使」として遇される。それと同じなのだ。そうしたことに敬意をはらうという常識に欠けた議員だから、今回の対応のおかしさも、本人にはわからないのであろう。民主党は両院協議会のメンバーの人選を完全に誤ったのだ。
もうひとつ。衆院代表質問に田中真紀子氏を立てたことだ。その舌鋒の鋭さでは定評のある田中氏を起用するというのは、わからないでもないが、田中氏は民主党議員ではない。衆院の会派に属している立場である。代表質問というのは、文字通り実質的には党を代表して行うのだ。かつて、緊張のあまりか、冒頭で「私は○○党を代表して・・」というくだりを飛ばしてしまった議員がいた。これを言わないと代表質問にならない。相手側がこれに気づいて、議院運営委員会でねちねちと問題にし、結局頭を下げて謝り、議事録にそのくだりを追加したといった事例もある。
代表質問というのは、党にとってそれほどの重みがある。自民党の代表質問の間、小沢一郎代表が退席していたことも、いかがなものか。テレビの中継画面は空席を映し出したのである。このままいけば、時期はともあれ、総選挙で民主党圧勝は確実というのが、大方のメディアの情勢判断だ。もし、そうならなかったとき、「あのときが潮目だったのか」ということになりそうな予感がする。(おわり)
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