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2008-12-25 00:00
必要な草の根レベルの国際交流の視点
西垣 進一
自営業
12月18、19日付けの辻正寛氏の本欄への連載投稿「日本人の英語力について」を興味深く読ませていただきました。日本人の英語力について、他のアジア諸国と比較し、植民地化された経験の有無が現在にまで影響を及ぼしているというご指摘には、「なるほど」と納得させられました。とはいえ、結論部分で、日本人の英語力の強化を考える前に、日本の国家戦略を考えることが先決で、「その上で必要とあれば、国民の英語力の強化が体系的に検討されるべきであろう」と述べておられる点については、いささか一方的な議論ではないかと思われます。
というのは、一言で英語力といっても、極めて専門的な議論や交渉あるいは翻訳に求められるプロフェッショナルな英語力から、買い物や海外の友人とのメール交換など日常レベルでの英語力までさまざまなレベルがあるからです。辻氏は、おそらくかなり高レベルの英語力の習得を念頭に置かれていると拝察しますが、皆が皆、高度で専門的な英語力を持つ必要はないと考えます。だから、国家戦略という大所高所の議論とは無関係に、日常的なレベルの英語力ぐらいは、日本人全般に普及させなければならないと思います。
英語の授業を小学校や幼稚園から始めることによって、日本人の国民としてのアイデンティティーが崩れるとは思われません。同時に国語の授業にも力を入れればよいだけのことです。もはや、一部の専門家やエリートだけが国際交流を担う時代ではありません。これだけグローバル化した世界で、日本人が鎖国ではなく、国際交流によって生きてゆくためには、日本人の平均的英語力を底上げするよりありません。草の根レベルの国際交流という視点が欠落していては、せっかくの国家戦略も根本から揺らいでしまうでしょう。
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