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2008-12-13 00:00
(連載)ああ、週刊誌!(2)
花岡 信昭
ジャーナリスト
さらに、『週刊朝日』(11月21日号)だ。ここからは丁寧な電話取材があった。これに真摯に対応したつもりなのだが、やはり「見出し先にありき」の典型だった。アパグループが発刊している『アップルタウン』という月刊誌がある。オールカラーの豪華版で、全国のアパホテルの部屋に置いてある。この昨年6月号の記事と今回の田母神論文が酷似している、というのである。見出しは「アパグループ代表のF-15登場に裏あり、賞金300万円論文に『原作』あり?」である。『サンデー毎日』と同様、F-15試乗と結び付けている。昨年6月号の記事というのは、元谷氏が毎月私邸で開いている「ワインの会」に田母神氏が出席、そこでのやり取りをまとめたものだ。
田母神氏が出ている会のもようをまとめた記事なのだから、田母神氏の所論が中心になっていても、いっこうにおかしくはない。『週刊朝日』は、審査の模様にも疑問を突きつけている。審査経過については何度も書いてきたのだが、執筆者名を伏せた論文を審査し、元谷氏を含めた5人全員が点数をつけた結果、田母神論文が最高点となったものだ。そこに中山議員の秘書の発言に現れたような虚偽が出回ったことで、おかしなことになったようだ。「田母神氏の最優秀賞受賞を審査委員が知ったのは、防衛省記者クラブで発表された10月31日だった」などと書いている。
これも意地悪な見方だ。2回目の審査会で田母神氏が最優秀賞に決まったのだが、現職空幕長の受賞ということから政治問題化は必至と見て、元谷氏が田母神氏の意向を再確認することを「条件」とする、といったニュアンスであった。審査委員の仕事は、その2回目の審査会で終わったのである。その後、田母神氏の反応がどうであったかといったことや、10月31日に発表するということは、一部の審査委員には知らされていなかった、という程度のことに過ぎない。(おわり)
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