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2008-11-22 00:00
日本の美意識と現代文明
四条秀雄
不動産業
かつての日本は、文明の中心である欧州から見て、地球の反対側に存在した閉ざされた文化でした。そのため江戸の美というのは、他のどこにも見られない特異な現象でした。そして、西洋人から絶賛を浴びながらも、文明の波に洗われて、惜しまれながら消え去っていきました。江戸期に完成した日本の美とは何なのでしょうか?未だに共有された認識はありません。多くの人は「日本の美は自然に関係している」と言い、また或る人は「それは視覚的なものだ」と言います。有名な経営学者で日本文化の造詣が深かったドラッカーなども「日本人は目で考え、構成する」と言っています。
大方の意見のコンセンサスを探ってみると、日本の美意識の原理として次のようなことが言えそうです。(1)自然は美しい。従って日本では、色も構成も自然から得られなければならないのでしょう。(2)美しさは強調される。春になると一斉に開花する桜の花や、秋の紅葉は人間の作為がかなりあるのではないでしょうか? 盆栽なども一種の強調かもしれません(3)人工物は経年劣化によって美しさを獲得する。人工物は華やかであっても、やがて寂びれるのが自然ですから、自然であることを美として受け入れる感覚では、自然の色を受け入れた状態で廃れた姿が美しい、ということになります。日本の美が生き延びるには、現代文明は厳しい環境だと感じます。
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