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2008-10-06 00:00
観光立国の鍵を世界史との交差に求めよ
四条秀雄
不動産業
フランスが何故たくさんの観光客を引きつけるのかというと、世界史がフランスを交差路にして時間とともに行き交ってきたからです。世界史上のあらゆる事件がフランスに絡んでいて、またフランスがその証拠物を丁寧に保存し、蓄積してきたことが大きいと思います。そして重要なことは、それを世界の人々が教育で学ぶということです。ですから、教育の高い人はフランスに惹かれる。同じように、ギリシャやローマに惹かれることになります。従って、日本が観光立国を成すにあたってやるべきことは、日本を世界史に組み込むことです。大きな文脈で組み込みに成功すれば、後は枝葉をつけていく事だけです。
世界史における日本とは、江戸時代と明治時代が大きな意義を持つでしょう。明治時代は、いうまでもなく欧米文明の拡大が行き着いた歴史の転換点です。明治維新を境にして世界史は変わって行きます。江戸時代は、欧米文明の第一波スペインと最後の波アメリカの間に存在した平穏期であり、明治を用意した時代です。これは世界史に載せることは難しい。けれどもエピソードとして、日本列島上に成立した自己完結した高度の市場経済社会として、世界史上で紹介、記述される価値はあると思います。江戸時代は、工業化の点を除けば、世界史に先行している可能性があるからです。
このように日本を世界史の文脈のなかで信頼性の高い安定した形で提供していくことが、観光立国を成功させる一つの鍵だと思われます。また、一つのアイデアとしては、欧米系の人々にとっては、四国遍路などの巡礼体験が日本旅行の主な目的になりえるかもしれません。
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