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2008-09-27 00:00
尖閣問題「棚上げ」提案がふざけすぎている理由(2)
永山英樹
台湾研究フォーラム会長
中国人である馬英九が「棚上げしよう」と問題の先送りを求めるのには理由があるはずだ。日本にはとう小平の「棚上げ」発言を信じて、騙された経緯があるのだから、警戒しておいたほうがいい。馬英九はそもそもこの領土問題で日本に勝ち目がないと知っているのか、それとも中国の「棚上げ」の動きに歩調を合わせようと言うのか。いずれにせよ日本との関係悪化は好ましくない、との判断があるのだろう。日本もまた台湾との関係悪化は避けなければならない。しかしだからと言って、このような申し出に飛び付くようなことは避けるべきだ。
日本人が今行わなければならないのは、台湾に対して尖閣領有の主張を撤回させることなのだ。中華民国の尖閣領有の主張は何の根拠もない、とんでもない言いがかりである。21世紀を生きる台湾人はこのことをよく理解し、これを恥と知り、国の信頼が失墜することを恐れ、政府に対してそのような主張を直ちに放棄するよう要求しなければならない。もし台湾がいつまでもそのような「ミニ中国」を演じると言うのなら、日本と台湾のこれまでの信頼関係も見直さなくてはならない。
日本EEZ内での台湾漁民への操業許可という特別優遇措置も、それが台湾人への信頼を基礎とするものである以上は、もはや認めようもない。そのことを、日本の政府、国民は台湾国民に訴えるべきである。もし台湾人が「尖閣領有」という「中国人の主張」を放棄すれば、それだけで「台湾は中国の一部だ」という中国の宣伝を拒否したことになり、世界の注目を集めるし、日本人からもさらに大きな好意と支持が寄せられることだろう。(おわり)
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