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2008-09-26 00:00
(連載)尖閣問題「棚上げ」提案がふざけすぎている理由(1)
永山英樹
台湾研究フォーラム会長
台湾の馬英九総統は、尖閣騒動でギクシャクさせてしまった対日関係を改善させる必要に迫られているのだろう、9月19日に駐日代表への就任が内定している馮寄台氏を伴い、日本報道陣との会見に臨み、日台関係を「特別なパートナー関係」と強調するなどしたが、そこで尖閣問題に関して「主権問題を棚上げし、漁業協議で共通認識に達すれば、資源を共に享受する形で衝突が避けられ、双方の利益となる」と言った。
つまり「尖閣諸島の領土問題を棚上げして、同諸島の周辺海域における台湾漁民の漁撈を継続させることが、日台双方にとって利益となる」と言っているのだが、実にふざけた話。自己利益を追求するためには道理もへったくりもないというところなど、さすがに馬英九は中国人だなと思う。世界の多くの領土紛争には複雑な歴史背景があるものだが、尖閣問題に関してはそうではない。この問題は、台湾の中華民国政府が海底資源欲しさに突然領有を主張しはじめたことに起因し、何の複雑さもない。いかにも中国国民党的な(中国人的な)ウソの言いがかりである。それを止めれば、すべてが解決することなのだ。
ところが、「止める」のではなく、「棚上げしよう」と言う。以ての外だ。現在問題となっている漁業権問題は、日本側が自らの排他的経済水域(EEZ)で台湾漁民の操業を認めるかどうかという問題である。日本側のEEZである以上、日本側には台湾漁民の事情(伝統漁場であるか否か)を問題にする必要はない。だが、それでも日本側は台湾漁民に特別に配慮する姿勢を見せているようだが、中華民国の馬鹿げた領土要求の主張のため、両国交渉は捗っていない。(つづく)
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