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2008-08-29 00:00
(連載)冷戦が復活するのか?(2)
河東哲夫
Japan-World Trends代表
また、かつての400万人から120万人程度に削減された通常兵力、海上兵力も、人口減少もあって急速な充足、装備改善は望まれない。
さらに、石油・ガスの輸出に過度に依存した経済体質は一層ひどくこそなれ、改善は一向にされていない。ロシアは、新しい冷戦を支えるだけの経済力、技術力を有していない。何よりも、消費の味を知ってしまったロシア国民が、昔の経済体制に戻ることを許すまい。
世界の中で、アメリカとさしたる相互依存関係にないのはロシアくらいのものである。ロシアは「アメリカも道理に外れたことをやっているのだから、ロシアもやっていいだろう」とよく言うが、肝心のことを忘れている。世界はアメリカから多くの利益を得ているから、その行いを支持するのである。
ロシアは中国やインドと組んで米国に対抗する姿勢を示すことがあるが、中国もインドも新しい冷戦まで付き合う気持ちは毛頭ない。新しい冷戦が起これば、ロシアは完全に孤立し、協力を申し込んでくるのは国際テロリストくらいなものとなってしまう可能性がある。(おわり)
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