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2008-07-31 00:00
ナショナリズムで、なぜ悪い?
四条秀雄
不動産業
本日付けの中山太郎氏の本欄への投稿「最近の『米国離れ』論について」を読んで、感じたことです。「米国離れ」は本当にそんなに悪いことなのでしょうか。「米国離れ」すると、日本は本当に諸外国とつぎつぎにトラブルを抱えるようなことになるのでしょうか。日本では、ナショナリズムは戦争に結びつくものである、と無批判に断定されていますが、歴史を見ると、平和とか、宗教とかの普遍主義的な勢力の主張が強くなった時のほうが、戦争はむしろ起き易いように見えます。
却って、ナショナリストのほうが、紛争を限定的なところに持っていこうと努力する計算高さがあるように見えます。戦前の日本の戦争も、その原因は、軍部だとか、ナショナリズムだとか、言われていますが、決定をした上層部のほとんどは、むしろ社会主義や共産主義やマルクス主義から大きな影響を受けていました。この精神的、思想的背景を抜きにしては、対米戦争への傾斜は考えにくいと思います。
現在の日本が、外交上の問題を多く抱えているのは、戦後の日本が、米国の占領政策の影響もあって過度にリベラル、インターナショナリストとなったため、逆にかえっていろいろの外交上の問題を招いているためだ、と私は思います。人間は生き物である以上、絶対的に自己肯定的な存在です。知性や知恵は、自分を否定してくる他者が現れてはじめて作用するものだと思います。したがって、日本がナショナリズムに目覚めて、他国と変わらない国になれば、他国との紛争は必ず小さくなり、現実的な解決策が模索されるようになると思います。
リベラルな思想は、若者や知的な人を魅了しますが、現実には紛争を拡大し、戦争を招く露払いの役割を果たしているという皮肉な事実を、歴史は示しているように思えます。
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