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2008-05-16 00:00
国分さんの「東アジア共同体否定論」に反論する
中山太郎
研究所客員研究員
国分芳様、貴女の4月29日付けの本欄への投稿「東アジア共同体は最悪の結果をもたらす」(557号)を興味深く拝読しました。国分さんのすぐれた直観力を感じさせられました。おっしゃるとおりの結果になる可能性もありうるでしょう。神ならぬ人間の予測不可能なことでもあります。国際情勢も、刻々と変化しています。今これを書いている5月15日の段階で、中国は世界に先駆けて日本からの救援隊を招きました。
日本の大地震では、日本は、欧米からの救助隊を拒否しました。それは、かえって国内の救助態勢に無駄な仕事が増えるからという理由でした。それにしても、当時の村山首相は最低の指導者でした。もし、首相が指導力を発揮されたら、どれだけの人間が助かったかもしれないのです。それに比べ、中国の温家宝首相は、少なくとも現場へすぐ駆けつけていますね。片腕に怪我を負ったとも聞いています。これで、日本の世論は、だいぶ変わるでしょう。日本の救助隊は、台湾の地震の際にも大活躍し、現地で大変評価されました。日本と中国は、社会体制も違い、人々の考えも違います。しかし、生きるか死ぬかの国際社会で、手を握らざるを得ないのです。
日本人の好きなイギリスのトニー・ブレア前首相は、昨年「東側(the EAST)の国々が勃興してきている。彼らは、西側(the WEST)と同様の、いやそれ以上のものを、要求してくるだろう。そして、これからの世界は、目的のない、危険な、脆弱な世界となる」というスピーチをしています。我々日本人は、西側の良い部分も知り、それを受け入れ、国の発展に役立てています。しかし、彼のような、西側の価値しか認めないひと(これは、欧米の指導者たち、マス・メディアに共通しています)にも目くばりの必要があるでしょう。中国に民主化が行われ、少数民族や弱い立場の人々が少しでも日が当たる場所に来るように、行動していくのが、そして中国内部の変化を期待するのが、我国として取るべき方向だと思います。
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