ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
本文を修正後、投稿パスワードを入力し、「確認画面を表示する」ボタンをクリックして下さい。
2008-04-21 00:00
「チベット」と「満洲」のもうひとつの連関
大西広
京都大学教授
「『チベット』と『満州』の連関」とのタイトルを見つけ、わが意を得たりと思ったのですが、私は、1912年のチベットの独立宣言を、1932年の「満州国」建国とこそ比較すべきではないか、と思っています。
群雄割拠で弱体化した中国を、イギリスと日本というふたつの列強が分割取得した、というのが歴史の客観的な見方だと思います。もちろん、両者には、いくつかの違いがあるでしょうが、「群雄割拠で弱体化した中国をふたつの列強が分割取得した」という本質は、否定できないでしょう。
が、問題は、日本のほうは敗戦によって満州国の建国を「悪いことをした」と大体の人が考えているものを、イギリスは戦勝国なので、そう思ってはいないということです。そこから議論が始まっている。今回の諸国の対応の違いからは、「敗戦国は悪く、戦勝国は正しかった」とする戦後処理のあり方について、再度考え直してみる必要性を強く感じます。
投稿パスワード
本人確認のため投稿時のパスワードを入力して下さい。
パスワードをお忘れの方は
こちら
からお問い合わせください
確認画面を表示する
記事一覧へ戻る
東アジア共同体評議会