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2008-04-20 00:00
東京の高層ビル建設を抑制したい
四条秀雄
不動産業
東京で建設される高層ビルが急速に増えています。やがて、ニューヨークや香港、シンガポールのようになってしまうのでしょか?私は、そうなって欲しくないと考えます。東京は歴史、土地の起伏、河川の存在などの理由によって景観の変化に富んだ都市です。そして、首都高速道路という巨大な構造物が、真の東京を関東平野に無限に広がり続ける東京圏から分ける事実上の境界線の役割を果たしています。その東京にいま高層ビル群という新しい景観が加わりつつあります。
私は、高層ビルによって起こった景観の変化を好ましいと感じています。それでは、もう少し増えたらどうなるだろうか、もっと好ましい景観になるだろうか、と思考実験をしてみました。結果は、そうではありませんでした。何かが望ましくない。その理由を色々考えてみましたが、結論的には、次のようなものになりました。高層ビルから見下ろす「空間」と現存の街並みから高層ビルを見上げる「空間」の総和を最大にすればいいのではないか、ということです。
高層ビルの少ない頃の東京は、小さなみすぼらしいビルの密集した息苦しい都市でした。それが80年代以降の高層建築で、「空間」的な景観の変化を獲得してきました。東京は、地下・地面・低層ビル・空の四層構造から、地下・地面・低層ビル・「空間」・高層ビル・空の六層構造に変化しました。もし、このまま高層建築が過剰に進めば、東京はせっかく手に入れた「空間」を失って、五層構造になり、多様性を失うかもしれません。何が全体の価値をもたらすのか、それを見失わずに都市計画を進めて欲しいと思います。
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