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2008-03-28 00:00
滝田賢治先生への質問
零淑華
留学生
滝田賢治先生、ご意見(3月26日付けの本欄「百家争鳴」へのご投稿)を拝見しまして大変勉強になりました。先生は、「ダライ・ラマ14世は、『高度な自治要求』により中国政府と妥協しようとしてきたが、チベットの急速な漢民族化が今回の『暴動』の背景にあることは間違いない」と述べておられますが、ここで先生にお伺いしたいのは、現在中国政府はチベットにかなり「高度な自治権」を与えているが、民族問題はやはり避けられませんでした。もしそれ以上の自治権をチベットに与えたら、事実上チベットは独立状態になるのではないでしょうか。
また、先生が「チベットの急速な漢民族化が今回の『暴動』の背景にあることは間違いない」と指摘しておられますが、それはある意味で「東アジア共同体」の構築が不可能である、あるいは極めて困難だ、ということを暗示しておられるのではないでしょうか。中国国内における民族融和さえも、そんなに困難な状況にあるのに、将来、国境を越えて国籍の違う人間が自由に移動し、交流することはもっと難しいでしょう。わたくしは留学生です。日本語がまだまだ不十分ですが、先生のお考えをもっと詳しく知ることができれば、幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
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