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2008-02-16 00:00
日米関係の見直しが必要
山下英次
大阪市立大学大学院教授
鈴木代議士がご指摘のように、日米関係は東アジアの国際情勢の従属変数であるわけですが、と同時に、というよりそれ以上に、日本人自身の国防意識の従属変数であるとの認識が必要とされると思います。外国の軍事基地が自分たちの国の中にあるということは、極めて異常であり、いずれは解消しなければならない国民的な課題であるはずです。
日米安保条約という国際条約をわが国の国防の大前提とし、その上に自衛隊が乗っかっているという現状は、非常に異常なものだと考えます。国際条約の歴史はむしろ守られなかった歴史なのであり、主要国で国際条約を破ったことがない国は存在しないのではないでしょうか?ちなみに、ブッシュ政権は、国際条約と国際公約を次々と反故にしてきました。一般論として、国際条約はわれわれが日常加入する民間の損害保険よりも遙かに当てにならない、ものと考えた方がよいのではないかと、私は理解しています。
一国の安全保障の基本は、自分たちの国は自分たちで守るということをベースに、その上に、同盟関係をどう築いていくかということであるはずです。すなわち、自主防衛が「主」で同盟関係は「従」ということであり、それが本来、国家安全保障の基本です。戦後、今日に至るまでの日本の安全保障体制は、主客転倒してしまっていると考えざるを得ません。
政治家は、国民にそのことについて注意を喚起し、今後の日本の針路を示すべきです。政治家は、これまでほとんどその点の議論を避けてきました。政治家だけでなく、マス・メディアや教育にも責任があることは言うまでもありません。
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