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2007-10-10 00:00
インド式計算ブームから日印文化の違いを思う
四条秀雄
不動産業
最近インド式計算法がブームだということです。私は、インド人学校の算数の授業についてのテレビを見ていて日本との違いを感じました。ここの掲示板でも書いたことがありますが、私が習った日本の算数と違って、インド人は定理を道具のように安易かつ簡単に使います。日本の算数は、こつこつ手間を掛けて答えを出す方法で、そこが随分違うものだと思いました。
その印象を背景にぼんやりと最近考え付いたことは、欧米の数学者が定理の証明に何故あんなにも熱中になるのか理解できないという、昔からの疑問です。それは、定理がしっかりと間違いなく証明されていないと、計算の時にそれが利用できないということなのではないでしょうか?
インド人が、日本人から見て安易に応用をして計算をできる背景には、定理の証明に夢中になる文化的土台があるのだということ、そして日本人がこつこつと遠回りの計算を行う背景には、定理の証明に無関心な文化があるのだということを感じました。なるほど、定理があり、それを使いこなせれば、大規模な知的構造物が構築可能なのです。なければ、箱庭や盆栽をいじることに熱中する他ないということではないでしょうか。日本人はインド人から学ぶことがたくさんありそうです。
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