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2007-09-24 00:00
日本の新しい政治体制を歓迎する
鄭然太
早稲田大学(アジア太平洋研究科博士課程)
昨9月23日の自民党総裁選で福田康夫氏が新しい自民党総裁に選出された。明25日には国会の首相指名投票を経て、福田内閣が発足する。どちらかといえばハト派の福田首相には、アジアから声援が集まると思う。政治的なリーダーシップはタカ派、ハト派を問わず発揮されるべきものであるが、間違っている方向のリーダーシップにこだわるタカ派はもっとも困り者である。
福田赳夫元首相の「福田ドクトリン」を受け継ぐだけでも意味がある。心が通じあうアジア造りはこの地域の平和だけでなく、世界の平和にも直結するからである。そのために日本が自国の再強兵ではなく、アジアの共同繁栄を優先していることを周りに明確に見せるのが大切である。
安倍前総理も決して間違ってはいなかったけれども「美しい日本」だけでは何か物足りない気がする。私は、昨年10月26日付けの朝日新聞「私の視点」欄に「『美しいアジア』をめざせ」という投稿をした。日本には、その経済力、政治・外交力を発揮して「美しいアジア」建設に取り組んで欲しいのである。
対北朝鮮政策にはなによりも説得力のある対話が重要であろう。韓国の現政権の「太陽政策」が必ずしも正しいとは言い切れないが、それなりの評価はもらえると思う。韓国も今年12月19日には新しい大統領が選ばれる。日本の新しい政治体制と相まって「韓日新友好時代」を開いて欲しい。福田氏には韓国に応援団がかなりいるし、日本育ちの現在有力な韓国の大統領候補も日本に対して柔軟な考え方を持っている。両国はその関係改善のための良いチャンスに面していると思う。
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