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2024-11-13 00:00
(連載2)宇宙開発でも一歩先を進む日本
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
軍事以外の宇宙利用は、基本的には「お天気衛星」と「通信」ということでしかなく、それ以外の宇宙利用は非常に少ない。いや少なくはないのであるが、あまり民間の間では発表されていないということになる。しかし、結局いずれにしても、あまり知られることはない。そのような中で、日本のH3ロケットに関する内容は非常に大きな内容になって、報道されているのである。
日本は、ご存じのように国際的に認知された「非軍事国家」である。憲法9条によって、その存在自体は賛否両論あるが、軍隊の保持を禁じている。その日本が宇宙開発をお行うということは、当然に、軍事目的ではなく、平和目的の宇宙開発であるということになる。大陸間弾道弾ICBMが、一度大気圏外に行き、それが再突入して地球に戻り敵国を攻撃するという構造になっているのであるが、日本の場合は、過去に「土星の惑星探査船はやぶさ」が地球に再突入するということから、宇宙に出ることと、再突入することの二つを両方できる技術力を持ち、なおかつ、今回の内容もそうであるが、宇宙空間で衛星を軌道上に乗せる技術も持ちながら、その内容を国家で開発し、軍事目的に使わない国家である。そしてそのことが、日本の世界への貢献を行うことになっているのである。
実は世界には、軍事目的で開発されたものが、世界の発展に寄与しているものは少なくない。身近なものであれば缶詰などもすべてそのようなものであるし、皆が知っているものであれば、土壌がぬかるんでいるところでも走行することのできる「キャタピラー」なども軍事目的である。最も皆さんが使っているものであれば、「カーナビ」や「地図検索」などGPSは、当然に、ミサイルや攻撃目標を把握するための内容であり、その内容を座標と地図上のデータで正確な位置情報を得るということをしている。皆さんが「地図検索で迷わずに行く」ということは、そのまま軍事的なものを利用していることになり、初めから、平和利用で開発されたものではないのである。
その様に考えていれば、日本の様に「当初の平和利用目的の開発」ということが、そのまま大きな内容になっているのは日本だけなのではないか。そのように考えれば、今回のH3ロケットの打ち上げというのは、実はかなり画期的なものであるということになるのである。(おわり)
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