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2024-09-07 00:00
絶望とチャンスと
荒木 和博
特定失踪者問題調査会代表
「(総裁選に)立候補しているこの時期に、これだけ騒がれているこの問題を誰も言葉に出さない。拉致ということを。それがもう絶望的な感じがする」新潟総合テレビ(NST)で9月5日流れた横田早紀江さんのコメントです。何人かの候補は政策の中に入れているようですし、青山繁晴さんは昨年の都庁前集会でトークに参加してくださいましたが、少なくとも総裁選の主要テーマの一つになっているとは言い難い状況です。この点は立憲民主党の代表選挙も同様。もちろん私は自由民主党の党員でもなければ立憲民主党の党員でもないので、ああだこうだ言う資格はありませんが、「絶望的」と言えば確かに絶望的です。
しかし一方で、北朝鮮の内部の変化はこれまでになかった程大きくなっています。北朝鮮の政治犯収容所を無くすための活動をしているNGO「NoFence」の宋允復副代表に教えてもらったのですが、韓国のメディアでも度々報じられています。例えば、次のリンクのKBSのニュースです。
https://www.youtube.com/live/oCa3lztj3pM?si=ObpMwzb9w4dpvAZt
内容は概略次のようなものです(宋副代表)。韓国語が分からなくても雰囲気は分かると思います。「北朝鮮でコロナ禍の2021年以降に制作された住民教育用ビデオをKBSが入手し報じているのですが、住民が生きるためにやっている商売を当局が取り締まるも住民が公然と抗う様子、韓国ドラマを視聴・流布したとして女子中学生が手錠姿で公開裁判の末『厳しく処断され』、その親の名前、職業までさらす連座処罰、スマホに韓国や外国の映像、音楽を多数貯蔵してエンジョイしていた軍人を晒し、母親が『私が逆賊を産んでしまったのか』と嘆く様子等々、北政権が韓国ソフトを遮断しようと躍起になって住民を脅しているのが分かります。」
9月2日から昨日5日までソウルに行っていました。そこで色々聞いた話でも、「今回はこれまでと違う」(姜哲煥・北韓戦略センター代表)と強く感じました。もはや北朝鮮の変化は不可逆的であり、チャンスは目の前に来ているのではないかと。ただし、北朝鮮の変化が急速度で進んでいるとは言っても傍観していれば何も結果を得ることはできません。米国も韓国も中国もロシアも、自分の都合でそれぞれ勝手にやっていることであり、千載一遇のチャンスが来ても奪い取られたらおしまいです。いざとなったら同盟国だとか友好国だとか、何の関係もありません。逆に言えば状況とこちらの努力によっては敵対的な国でも手を結べる可能性はあるということでもあります。「状況が絶望的だったので皆さんの救出は諦めました」と、拉致被害者に言えるでしょうか。立場の違い、考え方の違いに関係なく、ともかくそれぞれが拉致被害者救出のためにできることを全てやる。そしてチャンスが見えたときに絶対に逃さないようにすることが何よりも必要です。今回ソウルには政府認定拉致被害者・特定失踪者約470名の名前の入ったビラ5000枚を届けてきました。1枚でも誰かのところに届いてくれば、と思っています。
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