ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
本文を修正後、投稿パスワードを入力し、「確認画面を表示する」ボタンをクリックして下さい。
2024-07-22 00:00
北朝鮮の核弾頭について
真田 幸光
大学教員
「北朝鮮が保有する核弾頭の数は50基であり、1年前より20基増え、組み立て可能な数量を含めれば核弾頭の数は90基に達する。」という推定値が示された。 これは、スウェーデンのシンクタンクである、「ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)」が示した推定値である。
即ち、SIPRIは6月16日に公開した、「2024年度年鑑」に於いて、「北朝鮮は本年1月現在50基の核弾頭を保有し、1年前より20基増えたと推定した。」と報告している。SIPRIは昨年6月に公開した2023年度年鑑では、「北朝鮮が保有する核弾頭数は30基、組み立て可能な核弾頭数は50~700基となっている。」と推定していた。
SIPRIは、「北朝鮮は現在およそ50基の核弾頭を組み立てて、計90基の核弾頭に到達し得る十分な核分裂物質を保有しているものと推定する。」とコメントしている。そしてその上で、「北朝鮮の作戦可能な核兵器保有量についての推定値は韓国(2018年)と米国(2020年)が最近公開した情報評価で言及した20~60基の範囲にある。北朝鮮が実際に保有している核弾頭の数は極めて不確実である。」とも説明している。
SIPRIは北朝鮮を米国・ロシア・英国・フランス・中国本土・インド・パキスタン・イスラエルなどと共に核保有国に分類している。SIPRIは、世界の核保有国が持つ核弾頭の数は本年1月現在1万2,121基で、1年前(1万2,512基)より減少したとも分析しているが、そうした中、北朝鮮は増やしている。ロシアの核兵器使用の危険性が残る中、そのロシアと戦略的軍事連携の姿勢を示す北朝鮮のこうした核兵器保有動向は注目しなくてはならない。
投稿パスワード
本人確認のため投稿時のパスワードを入力して下さい。
パスワードをお忘れの方は
こちら
からお問い合わせください
確認画面を表示する
記事一覧へ戻る
東アジア共同体評議会