ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
本文を修正後、投稿パスワードを入力し、「確認画面を表示する」ボタンをクリックして下さい。
2024-02-13 00:00
拉致被害者の救出カードは出し尽くしているのか
荒木 和博
特定失踪者問題調査会代表
2月11日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」に出演した甘利明・自民党前幹事長は拉致問題について「もうカードはかなり出し尽くしている。それから先はその時のトップ同士の臨機応変の判断だ」と語りました。
甘利さんと面識はありませんが、伝え聞く限りではそれほど非常識な議員とは思えません。しかし、そういう議員がこのような発言をするという現実には正直暗澹たる思いでした。一体日本政府北朝鮮に対しこれまで拉致被害者を救出するためにどんなカードを切ってきたというのでしょう。
首脳会談を否定するつもりはありません。しかし今北朝鮮の状況は大きな転機にあります。昨年末の労働党中央委員会での金正恩の「統一をしない」という発言やこれまで「南朝鮮傀儡」としてきたのを「大韓民国」と呼ぶようになったのは体制が揺らいでおり「南(韓国)に吸収されるのではないか」という恐怖感から来ていることは多くの人が指摘するところです。金日成の時代以来の国家目標だった対南赤化統一という国家目標を放棄すると発表せざるを得なくなったことは、それまでと別の段階に北朝鮮が来たことを意味します。
今、北朝鮮の中には泥船からどうやって逃げるかと考えている幹部も少なくないはずです。日本政府の姿勢一つでいくらでも情報は入ってきますし打つ手もあります。北朝鮮の行動を促すつもりなのかもしれませんが「カードは出し尽くした」などという言葉は口が裂けても言うべきではないと思います。
投稿パスワード
本人確認のため投稿時のパスワードを入力して下さい。
パスワードをお忘れの方は
こちら
からお問い合わせください
確認画面を表示する
記事一覧へ戻る
東アジア共同体評議会