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2007-09-02 00:00
興行ビザの発行の厳格化は正しかったのか?
四条秀雄
不動産業
米国の人権報告書による指摘を怖れてか、日本政府は2005年から興行ビザの発行を厳格化しています。ところで、興行ビザによる外国人女性の入国がいつ始まったのかということを調べてみると、高度成長の終焉期に田舎から都会への大規模な社会移動が縮小したことに淵源があることが分かります。高度成長に伴う大規模な社会移動のエネルギーの縮小が、結果として外国人によって補われているという現実があります。俗に言う水商売は都市型のサービス業ですが、40年ほど前にそれらのサービス業に携わっていたのは田舎出の女性達でした。失業や離職や離婚した女性が、同じく田舎出の男性客を相手に接客サービスをしていたのが原型です。高度成長が終わり、田舎出の独身者がいなくなり、その代役に仕立てられたのが興行ビザで入国してきた外国人女性です。
興行ビザによる外国人女性の入国は、水商売というものがそれほど否定的に考えられていない日本において顕著な現象ですが、必然的に国際結婚の増加に結びつきました。現在全婚姻数の5%に当たる4万組弱の国際結婚がありますが、その半数は、興行ビザに絡んだものでしょう。私は仕事柄外国人女性のいる家庭をよく拝見しますが、興行ビザに絡んだ国際結婚の相手は製造業の工員等が多いように見えます。世間の風評とは異なって、家の中もキチンとした家庭が多いと感じています。反対に、農家で時々見られる中国人女性などは、結婚紹介所経由なのでしょう。出身国によって差がありますが、興行ビザ入国者数の2~8%は国際結婚に至るといってよいでしょう。2004年までは、このような状況が続いていましたが、2005年から興行ビザの発行が厳格化されたのにともない、相当の変化が起こっています。日本への入国が難しくなった為に、偽装結婚や結婚詐欺が増加しました。私は、興行ビザについては、もう一度見直してみる必要があると考えています。
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