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2022-08-17 00:00
(連載1)24年大統領選はバイデンVSトランプなのか
岡本 裕明
海外事業経営者
第三者的な言い方をすればアメリカにはバイデン氏とトランプ氏しかいないのか、ということではないでしょうか。中間選挙が終われば2年後の大統領選が視野に入ってくるわけですが、プレイヤーが少なすぎる、これが私がずっと思っているアメリカの弱点です。政治の世界は何らかの知名度が必要なのは洋の東西を問いません。古い話ですが、山内一豊は織田、豊臣、徳川三代に渡り仕えた唯一の大名です。関ヶ原で目立った功績もなかったのですが、家康の一言で「栄転」となり土佐への領地替えとなりました。追放された長曾我部氏に長くなじんでいた地元では「山内?誰だ、それ?」となり、地元の説得工作にいたく苦労した話があります。
このように無名人が突然、自分たちの領主になるのは一般人にとって「何をしてくれるのかわからない」という恐怖心があるのでしょう。では名前を知っていれば何でもよいのか、という奇妙な風潮を作ったのが映画や芸能、作家などの経験者を祭り上げる戦略ではないでしょうか。歴代の都知事はそれに当てはまる人ばかりでしょう。カリフォルニアのシュワルツェネッガー氏も同様だし、レーガン元大統領も元俳優、ウクライナのゼレンスキー大統領は元コメディアンであるのもご承知の通りです。国家元首に限らず議員レベルになると名の知れた人を候補にするのは政党政治の常套手段で結構な頻度で珍妙な人が当選したりします。あるいは名ばかりで実力が伴わず着実に力がそがれていく都民ファーストの会というのもあります。二世議員も同様で「あのお父さんは立派な人だったから」という理由で地盤を引き継いだりするのですが、それでは議員職が血筋や閨閥といった身内重用主義から抜けられないというリスクもあります。
バイデン氏、トランプ氏共に知名度は文句なしでありますが、アメリカの有権者が両名を支持しているのかといえばこれは怪しいものです。民主党支持者の75%がバイデン氏を望まないし、共和党支持者の55%がトランプ氏再登板を望んでいません。今般、トランプ氏にFBIの家宅捜索が入りました。何が出てくるのか、それなりの自信を持っての捜査であることは確実なのでトランプ氏側にとっては一定の痛手があるのでしょう。
一方、バイデン氏が先日訪れた中東での外遊について日経の編集委員記事に「サウジ皇太子の意趣返し トランプ時代回帰へ危うい賭け」とあります。記事の内容にはバイデン氏はカショギ氏暗殺に国家がかかわった疑惑を捨てきれず、強烈な批判を繰り返していました。その為、冷たい関係になっていた両国関係はサウジ訪問の際もあっけないものだったと記されています。これではチキンレースなのです。バイデン氏とトランプ氏のどちらが弱いのか、です。(つづく)
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