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2022-07-22 00:00
夢ある、国民に自信をもたらす財政出動
真田 幸光
大学教員
私は、「夢ある、そして国民に自信をもたらすような財政出動」を強く意識しています。赤字財政の中での限られた国家予算、厳しい現下の情勢にあって、「国民を助ける為のセーフティーネット的資金利用」を最低限した上で、更に、将来の日本の成長を担う分野の発掘、発展、育成の為に国家予算を使い、国民に夢と自信を持たせる財政出動が不可欠と考えています。
例えば、国際的目標となっているSDGSの17項目に照らし合わせ、化石燃料を使わない社会の実現に貢献する、「高度な電池を開発する」ことを掲げて、日本政府が、国民、企業に対して、そうした開発に自信のある者を名乗り上げてもらう、「ビューティーコンテスト」を行い、これを客観的に審査、「対象者、対象企業」を選定、ここに、「国家予算をつけて開発してもらい、成果を出してもらう。」そして、成果が出たならば、実用化に向けた支援を行なった上で、更に、「販売支援」も行う。こうして、出来上がった販売売上の例えば1%を国に税金代わりに納入してもらう。などといった、「人、モノ、金、情報」に関する総合的な支援を国が行い、直接間接に、「国益に適うプロジェクト推進」を実施していけば、国民に夢と自信を与えていけるのではないかと考えています。
そして、上述の電池開発に関しては、例えば、「全個体電池」の開発なども対象に上がりましょう。従来の電池は一次電池と二次電池を問わず、電解質が液体であったため、電解質の蒸発、分解、液漏れといった問題が付きまとって来ていました。電解質を固体にすることは開発者達にとって積年の課題で幾多の技術者、研究者が挑んできたものの、実用化に至ったものは一部に限られています。課題となるのは電解質のイオン伝導性で実用のためにはハードルが高かったのです。
しかし近年、電気自動車の普及と共に各国で開発が活発化しており、実用化の為、自動車メーカーや電機メーカーが研究に投資していますが、こうした動きを意識しながら、上述の、「ビューティーコンテスト」をしてみる。などが私の示す、「夢ある、国民に自信をもたらす財政出動」の一つの簡単な事例となります。有効な財政出動に向かって知恵を出していきませんか。そして、それこそが、新しい資本主義の源となるように考えます。
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