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2022-07-12 00:00
(連載2)安倍元首相銃撃事件にみる「粗暴の連鎖」
中村 仁
元全国紙記者
トランプ氏は「私の真の友人で、米国の真の友人だ」と温かい言葉です。プーチン氏は「この素晴らしい人物の記憶は、彼を知る人の心に永遠に残る」と、最大級の弔電を遺族に送ってきました。最大の民主主義国家の米国では、トランプ氏の支持者が民主主義の象徴である連邦議会に侵入しようとした暴動事件が昨年1月に起きました。トランプ氏が扇動した可能性が問われ、議会で調査が行われています。
一般社会では、銃によるテロ事件が多発し、多くの市民が殺害されています。バイデン大統領は「暴力的な攻撃は決して受け入れられない。米国はこの悲しみの瞬間に日本とともにある」と追悼しました。本心では、日本におけるテロ事件どころではないという気持ちでしょう。日本の政治家、メディアは「民主主義に対するテロは許さない」では、一致しています。プーチン氏はどうなのでしょうか。ロシアは民主主義国家のウクライナを侵略し、大量破壊、殺害を繰り返しています。
楽観論を刷り込む少数の側近の主張に動かされ、ウクライナは短期間で制圧できると、まともに信じ込んでいたという説が強まっています。プーチン氏の戦略は「粗雑」すぎ、無謀な侵略に走ったのでしょう。中国外務省は「中日関係の改善と発展に貢献された」とのコメントを発表しました。その中国は、ウイグル自治区での住民弾圧が国際問題に発展しています。習近平政権による香港における民主主義の排除もひどい。外交辞令の一篇の弔意、弔電にすぎなくても、その背後を探りたくなります。
それは世界に広がる「人権・人命の無視、軍事力による領土拡張、手段を選ばない弾圧の連鎖」です。ネット社会では、これらがリアルタイムでネット社会では流される。人権弾圧、民主主義の無視、暴力、殺人が当たり前のことのように人々の心に焼き付けられる。世界的に「粗暴の連鎖」が起きているように思います。安倍事件の容疑者にもそれは伝播していたのではないか。だからテロと最も縁遠い国と思ってきた日本でも「まさか、まさか」が現実の事件になる。(おわり)
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