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2022-06-01 00:00
(連載2)国際情勢を直視し、岸防衛相は辞任を申し出るべきだ
中村 仁
元全国紙記者
「日本の閣僚なんてそんなもので、専門的見識も指導力がある人物は少ない。閣僚がいてもいなくても、そう変わらない」という見方もあるでしょう。ですが、もうそんな時代ではありません。5月4日に行われた日米防衛相会談で、岸防衛相と並んだ米国のオースティン国防長官(元陸軍大将)の迫力には圧倒されました。閣僚個人の能力や健康状態は重要な要素なのです。日本の閣僚の軽さは変わりなくても、交代人事に踏みきることによって、「防衛相のポストの重みは格段に増している」との認識を示せます。 何十年に一度、激動し流動化が進む世界情勢の中で、健康状態や身体の状況が懸念されている人物が国防相を務めている国はまずありません。特にロシア、中国、北朝鮮は笑い、日本を見くびっているに違いありません。露軍の侵略を受けているウクライナだって心配しているでしょう。
今国会の会期は6月15日までです。それを乗り越えれば、国民や日本の敵対国に岸防衛大臣の弱々しい姿をさらす機会が減るのでそれまで待てば良い。そう岸田政権は思っているのでしょう。そして、7月10日が投開票日の参院選後に内閣改造の一環として防衛相を交代させる。そう計算しているとみられています。
他方、野党の対応はどうでしょうか。弱々しい印象の防衛相の交代を求めているかというと、そうではなさそうです。岸田政権の優柔不断さを見せつけておけば国民が不安になり、参院選を有利に戦えるくらいの認識でしょう。だから、野党は政権の座からいつまで経っても遠いままなのです。
岸防衛大臣は、健康状態や身体条件に問題がないというのなら、医師の診断書を公表すべきです。それを前提に「任務に支障は出ない」と、岸田政権は表明したらよい。参院選後の改造内閣発足時に防衛相人事もするというペースに国際、軍事情勢が合わせてくれると期待しているから、のんびり人事を続けることになるのです。(おわり)
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