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2022-04-08 00:00
(連載1)参議院選挙の見通しと各党の思惑
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
参院選が7月に控えている。選挙期日があらかじめわかっているので、与野党ともにある程度計画的に選挙戦に備えることができるので、衆院選では不利なタイミングで戦わざるをえないことが多い野党も善戦することが多いのが参院選だ。しかし、評判がいまいちな岸田内閣に対して、野党に風が吹くのかというと、野党に関してもあまり芳しくない状況になっている。旧民主党系の支持母体である連合が、立憲民主党から離れてしまっており、今年の連合の所感の中から立憲民主党を支持するという言葉が抜けてしまった。そのうえ、連合会長が麻生太郎自民党副総裁と会食をするなど、連合の立憲民主党離れが進んでいる。
連合が離れた理由は「立憲共産党」と揶揄された前回の衆院選での立憲民主党と日本共産党の選挙協力だ。昨年の解散総選挙において、枝野幸男代表(当時)と志位和夫委員長との間における協力体制は、代表館だけの合意及び密室の中でなんとなく合意された内容となってしまい、とても民主主義的な決定プロセスとは思えない決定だった。そのことから、連合は日本共産党が嫌いというものではなく、密室による政治的な決定と、連合がそのプロセスから外されたことの不信感によって、野党支持を止めているということになる。今年の参議院選挙を少し早いが、そのような事情からみえる傾向だけでも今のうちに見てゆくことにしよう。
まず立憲民主党だが、党内をまとめることができない泉代表の執行部となぜか役職もついていないのに横から大声で執行部を批判する元老からなる二重構造が特徴的だ。菅直人や小沢一郎を始めとした重鎮たちは、民主党政権時代の失敗の印象の払拭に努める新執行部に干渉している。与党時代の反省も公表しないで、自民党を批判しているだけで政権が転がり込んでくるはずはない。政党支持率が低調にもかかわらず、立憲民主党というのはいつまでも代わり映えしない人々の集まりでしかないのである。
立憲民主党から離れる票はどこに行くのであろうか。実はこの票が「日本維新の会」に流れているということになる。昨年の総選挙を見ても、自民党と立憲民主党が減らした分が、ほとんど維新の会に入っている。今回も同様になるはずだ。日本維新の会にとっては、ここが正念場である。衆参両議院に人が増えたときに、その人々を管理して、党としてのまとまりをもつことができるのか。私は、日本維新の会は「みんなの党」と同じような末路をたどるのではないかというような気がするのであるが、それは維新の会の内部の人々の頑張り次第であろう。(つづく)
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