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2022-04-07 00:00
(連載2)夏の参議院選に向け、自民党は盤石か
岡本 裕明
海外事業経営者
そこでワクチン担当相のポジションの重みを外すための工作をします。明らかにコロナから回復傾向にあるということを国民に周知させるのです。入国規制も緩めたし、まん防も解除されます。感染者数は漸減ながらも回復傾向で重篤化はしにくい、医療崩壊も起きていないことを改めて認知してもらうことでワクチン担当相のポジションの色を薄くしていったのです。周到です。
岸田氏にとってフォローの風がもう一つあります。それはウクライナの戦争です。戦争が起きた場合、政権支持率が高まるのは世の東西を問わずどこも同じです。アメリカで911が起きた時のブッシュ政権は支持率が一時9割を超えました。理由は国家全体が一丸となり、保守的になるためです。岸田首相が次々に打ち出した欧米追随策は「強いものに巻かれろ」という点で国民に安堵感を生んだのです。
では野党はどう展開するか。ざっくり言うなら自民が圧倒するなかで野党の声はかき消され、よって与野党という対立軸の崩壊を予想しています。まず、国民民主党の玉木代表が与党の仲間入りをしたくてうずうずしています。但し、玉木さんと代表代行の前原誠司氏が全く合わないので再分裂の可能性がないこともない気がします。そうなれば泡沫政党になるので連立与党入りといった話ではなくなるでしょう。前原氏はぶち壊すのが得意な方なのでその能力を発揮するか見ものです。維新ですが、松井氏が予告通りのリタイアとなれば次の一手に注目が集まります。政党としては伸びる余地は大きいのですが、全国区の政党としてどのような独自性あるボイスを出せるのか、ここ次第です。立民は泉氏が埋没していることが最大の問題です。そもそもあの党には「うるさ型の重鎮」と「声のでかい方々」が多く存在します。例えは悪いですが、アメリカの民主党が先の大統領選の際、大統領候補が乱立し、一体この政党は何処を向いているのだろう、と理解に苦しんだ時と似た構図になりつつあります。
その点からするとブレが少ない岸田政権下の自民党は少なくとも夏の選挙は十分に乗り切れるだけの蓄えを既に持っているとみてよいでしょう。まだ選挙まで3か月強ありますが、「圧勝」の声がかすかに聞こえてくるようなそんな状況かと思います。最後に自民党に一言、それで踊っていると必ず、落とし穴があることにも気を付けてもらいたいものです。(おわり)
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