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2022-02-18 00:00
(連載1)物価はすでに日銀目標の2%を超えている
中村 仁
元全国紙記者
最寄り駅の前のスーパー、西友は品揃えが豊富、価格も安く、週に何回か買い物に行きます。セルフレジ(店員でなく、お客が自分で決済)の流れはよく、しかもカード決済をすると、3%OFFだからうれしい。コロナ対策を兼ね、セルフレジの愛用者が増えていました。
その西友から昨日、「割引終了のご案内」という知らせがきて、「えっ。何でまた」と思いました。西友はクレディセゾンとの提携をやめるので、「ウオールマートセゾン・カード」限定のカード決済による割引も終えるとのことでした。西友が楽天と提携するので、そちらのほうとの関係重視に切り替えるということなのでしょう。それはそれとして、「毎日3%OFF」、「感謝デー5%OFF(月4日)」の停止で、4月から3%ないし5%、消費者の支払いが増える。つまり実質的な値上げです。セルフレジだと、店員の作業が減り、人件費が少なくなりますから、「3%OFF」は続けてもよかった。それができなくなったのは、輸入物価の上昇、円安の影響、物流費の上昇の影響が強まっているのでしょう。値札は変わらなくても、支払金額は増えますから、西友は実質的な値上げをしたのです。西友だけに限らない動きをみます。よく言われる「隠れた物価上昇」か「ステルス値上げ(密かな値上げ)」の仲間なのでしょう。
米国のインフレ率は急上昇しており、昨年12月の消費者物価は前年比で7%に達しました。欧州では1月5%の上昇です。一方、日本は12月、0・5%上昇(生鮮食品を除く)と低く、政府は「物価は落ち着いている」としています。
日銀は22年度の物価見通しを1・1%と低くしています。「金融引き締めで政策金利を引き上げたくない日銀が意図的に低い見通しを立てている。実際は4月に2%に近づくだろう」という見通しが目立ちます。(つづく)
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