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2022-01-12 00:00
(連載1)釈然としないカザフスタンの混乱
岡本 裕明
海外事業経営者
中央アジアのカザフスタンで年初に燃料価格の高騰で混乱が起きたものの、デモ隊の鎮圧が行われ、多数の死者を出していると報じられています。はたして文面通りの混乱なのか、普段なじみのないこの国の状況について少しのぞいてみましょう。カザフスタンを地図上で何処と指させるようならばなかなかの通かもしれません。しかしながらも旧ソ連から独立した国としては最大の国土で世界9番目に大きな国家なのです。主たる宗教はイスラム教です。同国には資源が多く、石油やガスほか様々な埋蔵資源が多く、特にウランは世界一の産出高を誇ります。国土は砂漠化しており、使えるところは限られています。
さて、その国で1月2日に暴動が起きます。そして停電となり、インターネットも当然使えず、以前にもお伝えしたように世界有数のビットコインの発掘国家としての機能も果たせず、ビットコインの価格下落の原因を作ったともされます。この停電は最新の報道では復旧した模様でネットも回復しているようです。大統領のトカエフ氏も国家は徐々に落ち着きを取り戻している、と声明を発表しています。鎮静化に向かっていると理解してよいのでしょう。では一体、何が起きたのか、私には文面通り、LPG(液化石油ガス)の高騰だけとは思えません。
疑問の一つは、同国の治安当局(国家安全保障委員会)の議長だったマシモフ氏が逮捕された件です。それも国家反逆罪です。マシモフ氏は諜報部のトップだったわけですから、何らかの情報をベースに国家転覆をはかった可能性があります。
同国は建国の1991年以来、ナザレバエフ氏が終身制の大統領として務めたものの19年に辞任、トカエフ氏に大統領のポジションを譲るものの自身は国家安全保障会議の議長に残り、影響力を行使していました。が、今回の混乱でトカエフ大統領が同氏の議長職を解任、本人は国外逃亡を図ったとされています。前述のマシモフ氏はナザレバエフ氏の腹心の部下とされます。(つづく)
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