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2021-10-23 00:00
(連載2)3人の「富の再分配論」聞こえは良いが
岡本 裕明
海外事業経営者
ただ、私ならその手段はとらないと思います。コロナで見えたものは生き残れる業種と生き残れない業種がまるでリトマス試験紙につけたように明白に答えが出たのです。赤の酸性と青のアルカリ性の意味とは経済、経営の再配置が必要だという意味であり、その為に強みをより強くし、弱みのグループに対して多少時間をかけてでも強みを強化していく構造的変化を促進させるべき政策を打ち出すべきだと思うのです。
つまり、経済構造そのものを改変していくよい機会なのです。例えば当地では中小企業がオンラインビジネスを導入するための補助金が出ました。日本にもあったもののハードルが高かったと理解しています。政府はチャンスを与えてくれたのです。それでも淘汰が起きたとすればそれは経営側の問題という割り切りがあるべきです。資本主義の原点もあります。日本でファックスがいまだ普通に使われているという話題がありました。パソコン、できない、ネットで処理、そんなこと、この歳になってやらせるのか、という訳です。しかし、覚えていますか?手書きが無くなり、ワープロが出てパソコンが出た時、世のお父様方は必死で人差し指を使ってキーボードと格闘していたことを。あの頃は新しいものに向かっていくチカラがあったのです。だけど今はないのでしょうか?
ドライと言われるかもしれませんが、政府の支援を無限に続けるわけにもいきません。ではバブル崩壊後に多数生み出したゾンビ企業を今回もまた支援するのでしょうか?もちろん、アジアでは皆で平等に分けるという発想が北米に比べて強いため、細く長く、という発想は尊重しています。ただ、地球儀レベルの構造的変化に対してどう対応するか、という側面ももっと捉えるべきではないでしょうか?
その点では3氏のプランは皆、耳当たりが良いのですが、足腰を鍛えるものではないと思っています。中間層を手厚くしても消費が伸びるわけではありません。モノ不足だった池田内閣の時のような7年で所得倍増にもなりません。この30年、我々は満たされたために総需要不足論があったわけで今の人々は余資があれば老後の蓄えに勤しみます。これが今の経済です。お金は回りにくい、だからこそ回すために経済を刺激するアイディアを育てることが最優先だと私は思います。(おわり)
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