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2021-10-06 00:00
(連載1)バランスが取れた日本的な政治家、岸田文雄宰相の時代
岡本 裕明
海外事業経営者
素直におめでとうございます、と申し上げたいと思います。非常に印象深い選挙戦を勝ち残った岸田文雄氏は「一番ではない」タイプなのかもしれません。個性が強いわけでもなく、思想に偏りもないし、完全主義者でもないし、ヒーローでもないと思います。ただ、確実に言えるのは手堅く、まじめで努力家。これは日本人の中では支持を得られやすい人間像ですので私は数年単位で首相をやる気がしています。ちょくちょく変わる日本の首相に逆戻りか、と言われないためにもそうであってほしいと願っています。
選挙戦について今更とやかく言う必要はないと思います。結果のとおりであり、予想通りだった人、外した人、様々です。ただ、これは賭け事ではないので「四者四様」の考え、特に岸田、河野、高市の三者の立ち位置の違い、スポットライトの浴び方を含め、政治を考えるよい機会だったと思います。
河野氏の失敗はどこにあったか、私見を一言だけ。人望がないのでしょう。その人望とは「(議員同士で)飯を食ったことが少ない」点に集約されます。前回の立候補の際その後、支援者にお礼もなかったとも指摘されています。事実は知りませんが、氏のドライな性格がウェットティッシュに更に水を含ませたような政治の世界の人々にとって西洋かぶれ的扱いだったのかもしれません。小池百合子氏が議員受けしないのも同様です。仮に河野氏が知事選に出たら勝てるでしょう。しかし、魔の住む「政治業界」では沼の底で妖怪が足を引っ張り、組織への抵抗はさせないという絶対の掟があるということを改めて見せつけました。
高市さんは一種のブームだったと考えています。その背景は女性候補者、保守として非常に明確でわかりやすい切り口、トークも滑らかで氏の考えに同調する人、そして反河野氏サイドにとってスィートスポットだったとみています。ただ日本では社会一般に流行とトレンドが大好きで、期待先行、過大評価される傾向は大いにあるし、高市氏が利用された点もあったと思います。そうは言っても将来への布石はできたので今後、経験を積んで主流を歩んでもらいたいと思います。彼女の弱点は河野氏と同じで、そんなに媚を売らない点でしょうか?それが新しい時代の流れだとすれば飯を食わなくても評価される政治業界の時代が来るのでしょう。(つづく)
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