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2021-09-28 00:00
米中対立の中での日本の立ち位置について考える
中山 太郎
非営利団体非常勤職員
毎日の報道にあるのは、米中の対立を示す記事がほとんどだ。こうした情勢のもと、日本は如何に動くべきか選択を迫られることとなる。米中の対決の核心となるものは、先端技術開発をめぐるものだ。米は伝統的に、長い間突出した経済力軍事力を誇り、プライドも高く、そのお山の大将的存在を少しでも脅かしそうな要素を極力排除しようとする。第二次大戦後、ソ連が1957年に米に先駆けて人類初の人工衛星をうちあげた。すなわち「スプートニク1号」だ。ショックを受けた米はあらゆる努力を払い、月までの人類上陸に成功させた。いまの米の最大のライバルは中国だ。最先端技術で負けない、その開発が敵の軍事的優位に結びつかないよう懸命だ。しかし以前と違い、単独でやる自信がないのか同盟国との連携も注意深く作りつつだ。
わが知人の日本人のビジネスマンは嘆く。米中は関係悪化していると報道されているものの、こうした対立、コロナ禍があっても、2020後半以降の米中貿易は上がり調子だ。航空便は今、日中の北京とのフライトはほとんど止まっていいる。動いているのは日本ー上海だ。米中の間の就航便はほとんど米と上海なのだ。脱炭素で、日本も中国もカーボンニュートラルの今世紀中頃までに行う旨宣言しているが、そのライセンスをちらつかせ売り込みに米企業は大いに動いている。米の金融業界は、日本より多くのビジネス上の特権を持ちおおい張りだ。米中間の官民、そして軍関係の対話、交際は深く着実に行われている。
大国同士のしたたかさ、自信の表れを感じる。日本の日本人街が、昨年広東省の仏山市で、東京の街並みをデザインされたものが、文句が大ありで、改修させられた.今年は遼寧省大連市で、京都の街並みの商店街が開業1週間で営業停止となった。一方、北京市郊外の「ユニバーサル北京リゾート」に「ユニバーサル・スタジオ北京」が、9月20日に開業し、大賑わいだ。営業停止の声はかからないようだ。
米の知人に話を伺うと彼は、「自分はあまり事情を知らないが、推測するに習近平の息のかかった国有企業の資本が入っていたかどうかではないのか。(笑い)中国は、先進国のことをよく勉強してまねるが、今の中国は1930年代の国際社会でこわもてで動いていたかつての日本をまねているのだ。南シナ海への進出など、かっての日本そっくりだ。冗談で言うと、かっての満州の経営も、米資本が提携したいと言ってきたときに巻き込んでおけば、日本だけで最後には、中国軍、ソ連軍の包囲網にやられるような無様なことにはならなかったのではないのか。中国は子供じみた部分があるが、日本の政治の変わり目で、今まで親中派として中国へ親切な対応ぶりの二階議員の退場の可能性大ということで泣き言を述べているとも聞く。専制国家の強みは担当の大臣などはほとんど変わらない。継続は力なりけりだ。来年は日中国交正常化50周年だ。日中がどう動くか、米の専門家として興味深い」と述べていた。
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