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2021-07-20 00:00
(連載1)迷走の根源は菅首相にある
中村 仁
元全国紙記者
新型コロナ対策で、菅首相はなりふり構わず、「できるものは何でもやれ」と連日、閣僚や関係省庁に檄を飛ばしている姿が想像できます。連日のコロナ対策の迷走は、焦燥感を強めている菅首相の指示の乱造に起因します。担当者が逆らえず、思いついた対策を提出して、首相の顔色を伺う。法的根拠が曖昧なまま実行するから、すぐ撤回に追い込まれる。
NHKの世論調査では「政権支持が33%。不支持が46%で、政権発足以来の最悪」です。読売では「支持37%。不支持53%で、同じく最悪」です。数字に一喜一憂する首相ですから、焦燥感を強めています。本人は長期政権を願っているのに「次の首相に誰がふさわしいか」の問い(読売、7/13)に菅首相はたったの4%です。「河野20%、石破18%、小泉15%、安倍11%」で、首相は下位から数えたほうが早い。これは人気投票みたいなもので、政策能力とは関係ありません。また首相は直接選挙で選ばれるのではありませんから、無視すればいいのです。菅首相はそれができないから焦る。
無派閥出身だから、政権維持のために「虚勢を張る」という振る舞いで権力を誇示しようとする。その「虚勢」がすぐに漏れてくるところみると、内部では首相への反感が強まっているのでしょう。「お前がぐだぐだ言ったけど、俺の言った通りになっただろう」と、河野ワクチン担当相に得意げに語ったそうです(読売、7/14)。慎重論を押し切って「一日100万回接種」を命じたことの結果の話です。
強引に指示をだし、背くと制裁を加えるのが菅首相の手法です。現場は確信をもてないまま暴走、ワクチンが不足し、「職域接種の新規予約の停止」「自治体の現場の混乱」が起きる。首相はその責任に触れない。「サミット(先進国首脳会議、英国)は俺が動かしたようなもんだ」。帰国した菅首相が二階自民党幹事長らに語った言葉で、聞いた側はあっけにとられた(文芸春秋8月号)。そうまで言うのかなあ。「俺が動かした」は、首脳首脳声明に台湾問題に言及したことを指すらしいのです。(つづく)
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