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2021-06-08 00:00
現今の国際情勢における西欧動向への目配りの重要さ
中山 太郎
団体非常勤職員
姉妹e-論壇「議論百出」のグローバル・フォーラムHPの
「欧州政策パネル」
に掲載されている論述、渡辺啓貴氏の「フランスのインド太平洋戦略」及び 中村登志哉氏の「ドイツのインド太平洋戦略」、この時期にピッタリな、多面的観点に光も当てた素晴らしい内容で夢中になって読ませていただいた。
筆者のように中国と接触していると、今の中国の主流は、米との対決回避、ないしは迂回を狙い、西欧の大国との様々な形の連携、協調を図り、それにより米との対決色を薄めようともしているようにも見える。これからロンドンでのG7もあるし、米と異なり一筆書きではないしたたかな西欧大国の動向、戦略内容への目配りはゆるがせにできないものがある。
我が国の右や左の景気のいい論客は、複雑極まる国際情勢でも一刀両断に、100%中国が悪者だ、いや米の方が悪いなどと決めつけがちだ。筆者は、こうした人たちを秘かに「スカッとさわやか、コカ・コーラ党員」と呼んでいる。こうした人たちは、自分の言葉に酔いしれ、自己満足的にさわやかになれば嬉しいのだ。私的には、筆者は朝はチキンマックと飲み物で200円で済ますことも多い。風邪をひきそうなときには、早めに風邪薬とコカ・コーラを飲み寝ることにしている。
国際情勢にしたたかに対応している西欧の大国のように、グレーゾーンの中で、しぶとく柔軟に、時には少しぐらい格好が悪くとも、うまく生存を狙うことが必要だとしみじみと思うこの頃だ。
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