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2021-06-03 00:00
(連載1)五輪とコロナに埋もれた7月都議会選の行方
岡本 裕明
海外事業経営者
7月4日に都議会選が行われます。今まで衆議院の解散説が何度となく噂され、コロナとオリンピックの開催の是非論も含め、この都議会選がなんとなく目立たない存在でした。衆議院の解散は少なくともこの都議会選まではなさそうですし、オリンピックを巡る駆け引きの中でキーパーソンである小池都知事がだんまり状態になっていることからことの行方が読みにくくなっています。都議会は都民ファーストが第一党で17年の選挙で55席を取る大勝、自民党は57席から23席への大敗を喫したのはご記憶にある方も多いかと思います。自民敗戦の要因の一つは自民が公明との連立を果たせなかったこと、小池人気に都民ファが乗じることができたことが最大の理由です。ところが当の小池氏が選挙翌日に都民ファの代表から退き、特別顧問になったことは都民ならず、多くの人を「あっ!」と言わせました。
さて、今回の都議選に対して自民党は並々ならぬ決意を示しており、公明と再度、連携し両党合わせて過半数の64議席奪取を最低目標としています。一方、都民ファ特別顧問の小池氏は都議選に対して5月21日の定例記者会見で「都民を第一に考えて行動される改革派に、エールを送っていきたい」と述べるにとどまっており、明白な都民ファへの肩入れとは言い切れない状態となっています。その伏線には都民ファそのものの運営に不満を持つ議員が次々と離党や辞職をしており、55議席だったものが現在は46議席まで減らしていることがあります。
党の運営はもともと小池氏の秘書だった荒木千陽氏がいろいろ問題のあった野田数氏の後を引き継ぎ17年から代表を務めています。ただ、離脱者、辞任者は荒木氏の時代で起きており、特に昨年から今年にかけて一気に増え、党の運営そのものの手腕に疑念が持たれているといってもよいと思います。また、都政そのものがコロナ禍でまったく目立たないものとなり、テレビを見ても小池さんは出るけれどコロナの話ばかりで都政や都議会そのものに焦点が当たることはなく、都民も都民ファの活動を評価できる材料がなくなっているのが現状でしょう。
一方、自民党都連はかつての小池氏との敵対関係を修復しつつあります。自民党からすれば二階氏が後ろに控えていることもあり、小池氏との反目は得策ではないと考えているのでしょう。小池氏としても運営がうまくいかない都民ファを切り捨てる選択肢は持っているとみています。特別顧問というのは細い紐一本でつながっているようなもので小池氏の個人プレイぶりを考えればそんな紐は邪魔だと思えばいつでも切る覚悟はあるはずです。(つづく)
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