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2021-04-27 00:00
(連載1)潮目の変化を感じる自民党時代
岡本 裕明
海外事業経営者
週末に行われた北海道、長野、広島の補欠/再選挙で自民党が全敗しました。そもそも北海道と広島は自民の不祥事問題が背景で長野は立民の羽田雄一郎氏が昨年コロナで亡くなられたため、弟さんが立候補した選挙でした。その点からすれば自民にはどれも形勢不利で私としてはむしろ1勝でもすれば御の字だったのでは、と思います。ただし、計り知れないのは全敗というのが、自民党の退廃が進んでいるのか、善戦したけれど届かなかったのか、どちらを暗示しているのかということです。この判断はもう少し様子を見る必要があると思います。
日経とテレビ東京の世論調査が週末にあり、こちらは内閣支持率が47%で3月の45%からは微増。一方、政府のコロナ対策については「評価する」が30%で過去最低、「評価しない」は65%で過去最高となっています。調査したタイミングが緊急事態宣言を出す時と重なったこともありますが、政策での低評価は厳しい答えになったと思います。但し、支持政党については自民が47%で前回より4%ポイント上昇しているようでこの辺りに国民の迷いも見て取れます。たまたま内閣支持率と自民支持率が同じ%となっていますが、これはいわゆる自民岩盤層とみて取れ、一定以上はよほどでない限り下がらないけれど国民のしらけ具合は少しずつ高まり、かといって野党支持に傾くわけでもないという国民の政治からの離反が起きそうな気配を感じます。
政治が弱いと国力の問題ということになります。諸外国から押されてやむを得ず、ぬくもりあるこたつから出てくるようでは困るので問題が顕在化しないうちに改革を断行しないと厳しいでしょう。昨今強まったのは野党が様々な政策論争に於いてまとまりを欠き、ばらける傾向です。これでは野党の連立を組みようがありません。世論が中道左派化する傾向は欧米などの都市圏のトレンドで左派政権は国民、市民の様々なボイスを拾ってくることで政策も針小棒大化し、焦点が定まらない状況を生み出しています。特に人権を盾に持論を展開すればNOとは言いにくい雰囲気はあるものです。小さな声にも耳を傾けることは大事ですが、それにより全体のバランスを欠いてしまっては元も子もありません。
私はここ、バンクーバーに於いて連邦政府と州政府がともに中道左派の中にいます。良い政権か、と言えば「まずくはないけれどパンチがない」というのが個人的にフィットする表現です。中道左派がバラマキ政権と言われるのは様々な声を反映することと苦しい人により配分を増やすという考え方なので、ある程度成熟した社会において中道左派は入り込みやすいことは確かです。(つづく)
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