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2021-04-17 00:00
日本のジャーナリズムについて考える
中山 太郎
団体非常勤職員
今年80歳の老齢な筆者から昔はなしを笑うかもしれないがすると、第二次大戦直後の幼少期の記憶として、日本人はいかにバカだったのか、頭が頑固すぎたのかという意見が多かった。今、テレビなどでの如何に日本は素晴らしいか、頭が良いかのオンパレードの正反対だった。身近に、満州から命からがら逃げ伸びた人たちがいたが、彼らは、時の権力者たちが、満州は日本の生命線、お前たち頑張れと言いつつ、いち早く家族ともども逃げてしまった。大言壮語していた関東軍は、ソ連が無謀に条約破りをして侵攻してきた際には誰もいなかった。戦後の教育で、戦争中の日本人は時の右翼的な軍人や官僚のもと、社会を反米英、反世界に引きずりこまれ、戦争へ突入してしまったのだと述べる風潮が強いが、しかしあるアジアの学者は、これは軍人などが働きかけたというより、実はマスコミなどが煽り立て、国民を扇動した面が大きかったと述べる。
例えば、日露戦争後、賠償の取り分が少ないとして、日比谷公園での松本楼焼き討ちなど暴動を起こしたのも一部儲けを狙ったメディアだ。「5・15事件」での時の総理が、「話せばわかる」というのを「問答無用」無残に撃ち殺した、軍人たちを、世論を煽り立て、援護したのも時のメディアであった。世界ランキングで日本の報道の自由度は、今年は61位だ。アジアの学者は、「そもそも西側のつくるランキングは自分たちが得するようにうまく作成されているのだ。ノーベル賞を受ける学者を出す、日本の東大や、京大のランクが極めて低いが、これは学問の中身より、英語の使われ方が少ないなどの変な理由からだ」と述べる。
ある日本贔屓の中国人学者は、自分は日本へ行くと自由に世界のニュースに接することが出来るといつも楽しみにしている。中国のランクは、いつも北朝鮮、キューバなどと並んで150から60位ぐらいだ。米英他の西側の先進諸国は、いつも上位を占めると笑う。また、中国では政府はいつも自分たちの都合の良いことしか発表しないから、真に必要な場合は、常に自分で中味を確認し、裏を取るなどしている。一般庶民に至るまでそうした知恵を付けている。
今、世界でニュースなどの流れが変わりつつあり、今までの権威ある新聞、その他の力が衰えてきており、個別のYoutubeなどに人気が、特に若者層で高まってきている。言ってみれば、アナーキーな社会になりつつあるのだ。別なアジアの学者は、ジャーナリズムの生存空間もある程度必要だ。日本の言語圏は、ある程度のジャーナリストしか生存できない。英語圏では、東部で食えなければ、西部、中南部、果ては世界の英字紙などでの就職が可能だが、日本は無理だ。それでいつも同じような識者が登場することとなる。意見の多様性の存在が困難だとも述べる。傾聴すべきものがある。
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