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2021-04-02 00:00
渡邊啓貴氏の「東京五輪に向けて日本は何をすべきか」に大賛成
中山 太郎
団体非常勤職員
3月31、4月1日付け姉妹e-論壇「百花斉放」の渡辺啓貴氏の
「東京五輪に向けて日本は何をすべきか:今こそ問われる日本の『見識外交』」
は、考えさせられる論述だ。今の情勢下、五輪を大っぴらに実施するのは無理だ。「ここまで来た以上何が何でも実施すべきであるという考え方にも一理ある。無難に実施できれば、日本はさすがに衛生管理や秩序の維持に秀でた先進国であるという評価は得られるかもしれない。しかしそれよりも自分のためでなく、ここまで頑張ったが、世界の事情を考えて断腸の思いで『改めて』開催の有無をIOCに全面的にゆだねる。世界の平和を待つという姿勢を明示的に示すことはできないであろうか。その方が、日本としては国際的評価を高め、世界をリードする国としてのメッセージを伝えることになるのではないか」と述べられている。まさに卓見だ。こうした国際的評価は、世界の現場の最前線で活躍中の官民の仕事の後押しにどれだけ役立つか分からないのだ。
日本にいると、こうした格好良さは、あまり評価されない、「何を格好ばかり付けやがって」「等身大で行こうそのほうが肩の荷が軽くなる」と言いつつ、我が国では、時に「毅然とした態度」をむやみに要求するのだ。その時の相手の事情、国際関係などお構いなしにだ。そして、一方で、現場の働き手の行動を束縛し、がんじがらめにしてしまいがちだ。渡邊啓貴氏のご意見に全面的に大賛成だ。少しでも多くの日本国民が賛同に動いてくれることを心から望む。メールなどで意見を交換した、アジアの国際問題研究者などの意見を総合すると「今世界は激動の時期にある」「グローバリズムは妄想だ」「人、モノ、カネ、エネルギーが世界を飲み込みつつある」「過剰の時代だ」「中国の台頭、もはやアメリカには頼れない時代だ」などと騒がしい。日本外交にとり米中関係、日中関係、対朝鮮半島、対ロシアなど油断できない流動的な動きが渦を撒いている状態だ。
ある人は、大国関係ばかりに気を取られるな、今の米国が苦しんでいるような、中米の諸国が貧民層が、米政府としても最大の支援を行い予防措置をしているにも関われず、押し寄せてきて麻薬などの犯罪も多発する、日本はこうした魑魅魍魎に無関係であったが、今後は小国外交への目配りも大切だと述べる海外の友人もいる。韓国の対米、対中の二股外交が米政権からお叱りを受けている文大統領の支持率も急落中だ。日本へあまりにも突っかかりすぎたからだなどとの意見も多い。しかし、日本は、近隣地域はもとより世界の繁栄と安定のためには、米国と基本的価値を共有、協調しながら、中国に対してその国力や影響力にふさわしい責任ある行動をとるようしぶとく忍耐図よく求めてゆくべきだ、中国もインド太平洋地域の安定と発展に寄与することを明示してもいるからだ。
言うは易く簡単ではない。今米政権は、新疆地域の人権侵害に非難攻撃をしているが、ほんの少し前の時期、スーザン・ライスが米政権の安全保障の担当を務めていた際は、中国のそれには目をつぶり、日本いじめに奔走してもいたのだ。彼女はその著書で安倍さんたたきをやっている。QUAD、WTO、CPTPP、RCEP、G7、G20など多くの枠組みを存分に利用し、米中対立が決定的なものにならないように、いくつもの安全弁をめぐらえる工夫も必要なのだ。ドイツの秘かな中国との連携も気になるところだ。戦前の第二次上海事変を思い起こさせる物がある。日本と同盟を結びつつ、背後で中国の軍事支援を行っていたのだ。ドイツは、自由で開かれたインド太平洋の平和と安定に勤めるとも述べている。不気味だ。
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