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2021-03-17 00:00
(連載2)露憲法「領土割譲禁止」と平和憲法
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
もちろん、その憲法9条に関しては日本人の間にも様々な意見がある。だが、今回はそのことには言及しない。法学や国際政治学の議論は、別の機会があろう。では「日本の憲法はだれが決めたのか」ということについて考えたい。文理を解すれば当然に、日本国民の総意である。もちろん、その過程にはアメリカの意向があったなどということがあるのはわかっているが、しかし、その内容は少なくとも世界各国の総意ではない。
世界各国の他の人々からしてみれば、日本国民が勝手に「平和主義」を国内法で宣言したことについてさて日本は国債社会の荒波の中で何ができるのかという感想を持つことになる。日本の憲法にほかの国が忖度しなければならない道理はないからである。
ロシアの論理は実のところそれと全く同じである。ロシアが勝手に決めた憲法で「北方領土問題を全く議論もできない」といったからといって、日本が外交を制限されることにはならない。つまり、日本が自国で決めた憲法に世界が従うわけではないように、日本がロシアの決めた憲法に従わないのは当たり前である。中国が進める法律戦もそうである。勝手に決めた領海法や海警法で尖閣諸島が中国のものとしたら、南シナ海が中国の領海となったら、という話である。
日本はここで動揺してはいけない。日本がそこで弱腰を見せれば「日本がしたがっているのになぜアメリカは従わないのか」と主張されたときアメリカは力を失う。まさに、「各国が勝手に身勝手な論理で憲法や法律を変えれば、どうなるのか」ということになるのである。まさに、このことが大きな問題になるのではないか。このような陰謀を仕掛けられるのが国際場裡なのである。(おわり)
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