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2020-11-19 00:00
(連載2)日本の産業の核がなくなった理由
岡本 裕明
海外事業経営者
もしも孫正義氏が日本に新しい産業を勃興させるために日本のスタートアップや成長企業に資金を投じることがあれば、もしかすると別の産業地図があったかもしれませんが、孫氏にはその選択肢はなかったように思えます。なぜなのでしょうか?新興企業には面白い会社がたくさんありますが、ナスダック上場の花形企業に比べてバリュエーションで大きく劣ります。それは資金力、人材、創造力、マーケット規模などあらゆる方面において数段の次元の違いが生じてしまっているからかもしれません。孫氏もナスダック採用銘柄に値する企業があれば投資を考えたと思いますが、ユニコーンと称する企業価値が1000億円を超える会社は、AIのプリファードネットワークスぐらいで、それ以外ではぎりぎりのところでほかに数社引っかかっているという感じです。
日本は長年、内需の国家として知られています。輸出や投資で稼いでいるというイメージがありますが、実は内需7割という国家であります。島国故に自前主義の姿勢が無きにしもあらずであります。これが世界に誇る日本の産業の核がなくなった理由の一つかもしれません。内需主導が悪いのではなく、内需に頼りすぎて真綿で首を絞められた状態にあるのに気が付かなかったということです。
韓国は人口が少なく、日本より少子化が進む中、輸出は国家の生命線とも言えます。サムスンは一時、その勢いがなくなりかけていましたが、ここにきて復活ののろしが上がってきています。強いポテンシャルがあると申し上げてよいでしょう。
日本企業はオールラウンダーでありますが、世界に売り込めるものがあるにもかかわらず、それが上手に機能していないと思います。日本が得意分野で世界のリーダーシップを取らねば30年前に一笑に付された日本のアルゼンチン化が冗談ではなくなる日が来てしまいます。(アルゼンチンは20世紀半ばまでは世界有数の富裕国でありました。)そうならないためにもせっかくのポテンシャルをもっと引き上げたいものでありますね。(おわり)
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