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2020-10-31 00:00
テロへの警戒を強めよう
中山 太郎
非営利団体非常勤職員
米は今や少し息切れ気味ではあるが、かって世界のNO.1の地位を 占め、世界の警察官としての役目もはたしてきた。 そして、その米国にスポットが独占気味に当たっていた。その分、国際社会から妬みも憎悪も一身に受けた。 2001年9月の米での同時多発テロ以前の時代にも、多くの米をターゲットとしたテロがあった。勿論、米も極めて強い警戒をしていた。それでも免れることはできなかった。
98年ケニアとタンザニアの米大使館が爆破され、前者では死者200人以上と言う惨事となった。その後始末の調査を行った人間と会話したことがあるが、この人数でも幸運であったと述べた。その爆破の時間帯に、アメリカンスクールの学童が多数訪問することとなっていたが、何かの都合で来れなかったのだ。テロリストたちはこの児童訪問も計算に入れて事件を計画したのだ。テロの犯人は相手が苦しむだけ計画は成功だと考えるのだ、 と述べていた。
日本人は安穏な島国日本に生活して、想像外の事柄なのだ。 あどけない少女を誘拐してゆく、一つの国をなす社会がそんなことをするはずはない、何かの間違いだ、 あったとしても、それは一個人の悪い奴がやったのだ、と考えたりするのだ。 国際社会のこうしたテロリストたちの心境は、普通の日本人には到底理解できないかもしれないのだ。
これから五輪を迎え、国際社会でも日本に少しスポットが当たるかもしれない。テロリストたちは、自分たちの名を売るべく虎視眈々と狙いをつけているかもしれないのだ。日本の原発の設置地点は、まったくこうした事態を想像外にして設けられている。テロへの脆弱さは極まりないと、知り合いの西欧の人間は述べている。 彼はまた、日本での軍人への敬意の無さに驚いている。そればかりか、軍隊に対する扱いがアブノーマルだとも述べていた。例えば、海上、航空で民間と事故が発生した場合、詳細など二の次で、まず自衛隊の非を責める。西欧では、軍と民間では通常軍の方に優先権がある。 とも述べていた。国際社会の切ったハッタの凄まじい事態に疎い日本人には、自然災害より人間の方がはるかに怖いということを知らないのだ。
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