ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
本文を修正後、投稿パスワードを入力し、「確認画面を表示する」ボタンをクリックして下さい。
2020-03-02 00:00
日本の新型コロナウイルス対策などへの米学者のコメント
中山 太郎
非営利団体非常勤職員
最近接触した米学者の日本の新型コロナウイルス対策などへのコメントを、次の通り紹介します。「最近の中国は強気になってきていて、日韓の新型コロナウイルス対策などが手ぬるすぎると批判し、自国ではもうすぐ沈静化すると自信満々だ。同中国人によると、軍などを大量に動員し、武漢市、湖北省、そして首都北京などを重点的に人の移動を全面的に止め、隔離、除染を徹底し、これが効果を表しだしていると述べる。しかし、人権をまったく無視したこのような政策は、民主国家では到底できないし許されるものではない。コロナ以外の病人への手当てや社会の弱者をバッサリと切り捨てる無情な政策を行っていることを想像させる。民主国家の大衆と異なり、専制国の大衆は無秩序より良いとあきらめの境地だろう。何でもありの専制国家ならではの政策だ。同中国人は、今回の騒動は、共産主義と民主主義との戦いだ。共産主義のほうが早く効率よく対処できることが証明されたとまで述べていた。今の中国は、今回の騒動を『戦争』と位置付けて社会へハッパをかけている」
「しかし、このコロナウイルス騒動は、中国がもともとの発生地であり、それを隠ぺいしたため、ここまで世界へ拡散したのだ。武漢市、湖北省封鎖の前に同地区から500万人が逃げ出していると言われている。こうした点に反省もなくむやみに誇る態度には困ったものだ。こうした中途半端な自信から今後、コロナウイルスは終息したとして、潜在的な中国人保菌者を野放しにする恐れは十分にある」、「米日をはじめ西側各国から、人々の善意の医療品などの寄付が続々と行われているが、いびつな、まだら模様の中国社会のネットワークの悪さから、仲立ちの赤十字などの公的機関が、その能力のなさ、腐敗から必要な物資を潤滑に現場に届けられないのが現状だ。自分のきくところでは現場の医療関係者のある単位では、1日に1着の防護服の配給があるかの状態なので、服を脱がないようにトイレも我慢しオムツを当てているそうだ。(小生から、海外からの支援寄付はいつも悩ましいものでどうしても効率よく真に困っているところに届かないことが多い。今回の日本からの支援については、側聞するところでは、ネットなどで広く紹介され、一般の人々からの感謝の念が強いと聞くと述べたところ)今の中国のような超管理社会では、政策的に日本称賛のコメントを削除しないで残すことをやっているのだ。上の政策が変わればいつでも対日批判一辺倒になる。これは米についても同じだ。日本と逆に今対米批判が多いがいつでも逆転する可能性はあるのだ」
「自分が今不思議に思うのは、中国の対日、対韓批判を受け入れるかのように両国の国内で自国政府へのコロナ対策が手ぬるいとの声が多いことだ。クルーズ船問題などは、日本政府にとりとんだ災難で、過失ではない、コロナの全容が分からない不安の中でよくやったと思う。日本のこうした時の現場の人々の責任感の強さには敬服する。福島原発のメルトダウン危機の際の現場の関係者たちの奮闘ぶりには海外にいて感動したものだ。あの時、自分は原子力の専門知識は専門家だと豪語する総理は、ただ東電本社へ乗り込み怒鳴り散らしただけだった。比較すると安倍政権は、大言壮語することなく冷静に対応している。韓国の文大統領もカトリック教徒らしく社会の弱者への視点を忘れずそれなりに努めているようだ。政府に100点満点を常に求め勝ちの民主社会の欠点かもしれない。中国が発生源にもかかわらず、日本や韓国に逆風が吹くのは何とも皮肉な話だ」
「自分の専門領域の日本現代史の観点から述べると、日中戦争の時期に南京が陥落し、日本が渇望していた日中和解の絶好の機会に、当時の広田弘毅外相は、べストセラー小説『落日燃ゆ』の影響か日本の一部では妙に人気があるが、彼は仲介のドイツ政府関係者も驚く高圧的条件を持ち出し機会をふいにしてしまった。満州国正式承認、高額な賠償金要求、などそれに早急な回答を求め、逡巡する国民党政府の態度を誠意なしとして交渉を自ら打ち切ってしまった。これは他の学者も指摘するように、広田が自分で煽り立てた排外ナショナリズムの世論がブーメランのように当時の広田にのしかかっていたからだ」、「習近平の訪日問題では、中国側は自分たちの都合や利益をシブトク見極めるために時間を取るだろう。ぎりぎりまで粘ると思われる。専制国家では指導者の一声で日程調整などどうにでもなる。しかし、民主国家では安倍総理は苦しむこととなる。特に今回は皇室が絡むだけに日程調整その他の準備にてんてこ舞いになる恐れはある。そして世論では不決断のツケだなどと責められるのだ」。
投稿パスワード
本人確認のため投稿時のパスワードを入力して下さい。
パスワードをお忘れの方は
こちら
からお問い合わせください
確認画面を表示する
記事一覧へ戻る
東アジア共同体評議会